神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

ヒロインの“女性らしさ”

 昨晩、地上波で放映していましたね、『バイオハザードIV アフターライフ』。私の『バイオハザード』歴は、「(便宜上)1」は残虐シーンの連続に観賞途中で頓挫、「Ⅱアポカリプス」は何とか観たものの、「Ⅲ」は未見。そんな状況で、しかも観賞できたのは前半途中から後半のマジニにウェンデルが襲われるまでの僅かな時間だった。だから「Ⅲ」のこともあるし、また改めてDVDか何かで「Ⅲ」「Ⅳ」「Ⅴ」をまとめて観賞しようと思っている。そこで今回は、その僅かな観賞で感じたことを………

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 今回、主人公のアリスが綺麗というか可愛いというか……要はいつになく女性っぽいキャラだったなぁ、て感じたね。勿論、演じるミラ・ジョヴォヴィッチ嬢自体が実に魅力的な女性で、そんな彼女に対して“女性っぽい”とは大変失礼な話かもしれないし、金髪で真っ赤なワンピースにロングブーツといった出で立ちの「1」や、仄かな恋愛感情を滲ませる「2」の方が、むしろよっぽど“女性的”だったように見えなくもないが、ここでいう“女性っぽさ”とは、むしろ表情や言動、仕草といった立ち居振る舞いに起因するものの方である。

 本作でのアリスは、従来の無機質や、戦闘時必要な怒りの感情のみあらわにする姿とは異なり、普通に会話し、決して超人的な孤高のヒロインではなく普通の女性として振る舞っている。尤も、それでもいざとなったら超人的な活躍を魅せるんだけれど、むしろこっちの方が無機質ヒロインよりも観ていて好感が持てる。シリーズを通して(とはいってもきちんと観ているわけではないが……)、アリスが徐々に人間性を回復しているように思えてならない。やっぱ制作サイドもそのような路線を望んでいるのかなぁ……

 この“孤高のヒロインが人間性を回復していく”というパターンは、敬愛する80年代東映系ヒロインアクションにおいても、『スケバン刑事』で徐々に開花し、『少女コマンドーIZUMI』辺りで結実する“王道”展開だが、こういうわかりやすさから好感のもてる演出も、この手のヒロインアクション活劇には必要なエッセンスなのではなかろうか?

 ちなみに、前回の観客の方のブログでも指摘していただいたように、当団体の作品の中で、この展開に最も近いのは、孤高の女戦士がカルト集団に闘いを挑む『電光石火☆八城忍』だったりする(;^_^A

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