神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

“平和都市”とアクションとの相性は……?

 ファミリー劇場で放映中の「西部警察PART3」。昨晩は広島のお隣岡山ロケの回だったんだけど、ラスト、犯人にジャックされた下電の路線バスが、追走するパトカーを犯人らのダイナマイトで蹴散らしながら港湾内の路上を暴走した挙げ句、港湾施設の燃料貯蔵庫に突っ込んで大爆発、というシーンが用意されていた。こう書くとかなりのスペクタクルシーンのように思えるかもしれないが、炎の料は尋常でなかったものの、今ひとつカタルシスに欠ける印象を受けた。

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 それというのも、「~PART2」の「広島市街パニック」において、路線バスどころか、広電の市電を一台街中で吹っ飛ばすという“暴挙”をTV画面で目の当たりにしたからに他ならない。あれは凄いインパクトだった。またやってはならないタブーをいとも簡単に破ってしまった衝撃もあった(同系統には“被爆電車”もあったはず……)。いやはやTVの企画からはみ出したような凄まじさ、という点では、東京都内で装甲車を暴れ回らせる、記念すべき第一話や、確か愛知ロケだったと思うが、巨大な煙突を(おそらく解体予定だったんだろうが)一つのドラマの中で見事に破壊してしまう場面に匹敵する……否それ以上だったと思う。

 実は、今やジャンルインディーズムービーの最後の砦といっても過言ではない、「K-Station Movie FLESH! by AbemaTV限定放送」では、この度の「広島発ヒロインアクションまつり2016」を実に好意的に取り上げてくれたんだけれど、その際に何度となく「広島ではアクションが盛んなのか? アクション撮影に関して寛容なのか?」という話題が上がった。そしてその解答として挙げられたのが『仁義なき戦い』であり、またこの「街中での市電爆破」であった。

 思えば、「広島発ヒロインアクションムービー」に大手の東映が参入して制作された『サルベージマイス』においても、どうしてこの地がヒロインアクションのロケ場所として選ばれたかに関しては、まずこの「西部警察」の「市電爆破」が挙げられ、それ故当時のロケに協力した広島ホームテレビ(テレ朝系)が制作パートナーに名を連ねたと、当時報じられたものだった。

 そう考えると、結論、広島は“平和都市”でありながら、アクション映画に実に寛容であるといえる。尤も「アクション映画」は虚構であるからこそ、リアルな戦闘とは対極をなす“娯楽”だからこそ、平和都市に似合うのかもしれない。

 そう思って、本家の「広島発ヒロインアクションムービー」である(?!)当団体も、気兼ねなくもっともっと“娯楽アクション”を撮り続けようか(;^_^A

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