神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

実は『シン・ゴジラ』こそ“初代ゴジラ"の正統なるリメイクでは?

 思い起こせば1954年公開の初代『ゴジラ』以来、今日まで日本国内(東宝映画)で撮られた全29本の「ゴジラ映画」の中で「あの怪獣は何だ?!」から始まったのは、この度の『シン・ゴジラ』が初めてだったことをふと思い出した。

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 『メカゴジラの逆襲』まで続いた全15作の「昭和ゴジラシリーズ」は、最初に怪獣が登場し、大戸島の伝説に従ってゴジラ(呉爾羅)と命名されてからずっと続くシリーズだったので当然ながら、それから9年後に復活した1984年からの「vsシリーズ」では、“原点回帰”“往年の怖いゴジラの復活”がテーマだったので、1954年版のリメイクにする、という選択肢もあったはずだ。しかしながら、制作サイドが考えたのは、『ゴジラの逆襲』以降の作品をなかったものにする、という荒技で、いきなり第一作の続編、というスタンスをとることになった。だから当然、映画の世界観では誰もが30年前の惨禍を覚えていて、「彼」が出現する前から「ゴジラ! ゴジラ!」の大合唱だった。そして商業映画の宿命である観客動員の見地から「怖いゴジラ」という設定までいつの間にかなし崩し的に薄まっていき、登場人物たちは回を追うことに勝手にゴジラの理解者となっていった。

 その「vsシリーズ」も“ゴジラメルトダウン”というとんでもない結末でジエンドし、一旦その牌はアメリカに委ねられたものの、すぐに日本に戻ってきて“ミレニアムシリーズ”として再復活する。が、ここでも「ゴジラは既に存在し、認知されている」という設定で、しかも『東京SOS』『ファイナルウォーズ』を除く4作品が、全て毎度初代『ゴジラ』の続編として描かれ、しかも毎回設定がリセットされる“パラレルワールド”的展開になっていく。初代の続編故、やはり毎回登場する「彼」はいきなり「ゴジラ」と呼ばれてしまう。勿論前作“ゴジラ×メカゴジラ』の正式な続編である『東京SOS』もしかり、シリーズ最終作というよりは“ボーナストラック”のような映画だった“ファイナルウォーズ”もしかりだ。だから、『シン・ゴジラ』で、“後のゴジラ"が登場後、しばらく「巨大不明生物」と呼ばれるリアル感には正直痺れたね(;^_^A
  
 で、最近になってようやく、本作が突拍子もないほど奇抜なアイディア、映像に充ち満ちていたけど、時とは連綿と続くシリーズの歴史の中で、ようやく誕生した初代『ゴジラ』のリメイク作品だったんだ、という結論に達した次第(;^_^A

 まあちょっと強引すぎる結論かもしれないけどねヾ(ーー )

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