「三大監督 広島最大の舌戦」?(;^_^A
初めて劇場で観たゴジラ映画は『怪獣島の決闘 ゴジラの息子』(これって「じゃりン子チエ」と一緒(;^_^A)だったけど、その後の封切・リバイバル公開を経てすっと思い続けてきたのが、「やっぱり一番面白いのは『キングコング対ゴジラ』だよな」って結論。ちょうど88年辺りに16ミリからブローアップした幻の完全版がビデオ化されて、その思いは強くなったものだった。
そんな思いが覆されたのは、1989年封切の『ゴジラvsビオランテ』(大森一樹監督)だった。前作の矛盾を悉く払拭し且つ上手く利用しての展開が素晴らしく、外連味溢れる傑作だったこともあって、いきなり『キンゴジ』を抜き、我がゴジラ映画のフェイバリットとなってしまった。
そんな思いが覆されたのは、2001年封切の『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』(金子修介監督)だった。本当にこの映画には圧倒された。『シン・ゴジラ』を観て多くのゴジラマニアが「俺たちはこんなゴジラ映画を待っていた!」と思ったんだろうが、それからうんと前に、既に金子監督の手によって「俺たちのゴジラ映画」は実現していたのだ! ある種ギャレス版ハリウッドGODZILLA』や『シン・ゴジラ』のように、客観的な怪獣被害を描いているものの、その距離感が絶妙で、前2作以上に感情移入しつつ、それ故破壊シーンに胸を痛める臨場感に満ちていた。これこそ映画世界に於ける見事な疑似ドキュメントといえる仕上がりだった。だから今でも本作を支持する。
