神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

“白石江津子”逝く……

  嗚呼、また“時代”が一つ終わっちまったなぁ……

 当方の“広島発ヒロインアクションムービー”第2弾にして、唯一のシリーズもの「天使諜報★神宮寺真琴」3部作の記念すべき第一作「狙われた生徒会長」に登場する、女性生徒会長・白石江津子。彼女の命名においては、主演の神宮寺真琴同様“往年の東宝特撮映画のヒロイン”から名前を拝借したわけだが、件の「白石江津子」は、名作「地球防衛軍」と「宇宙大戦争」に続けて登場するヒロイン名に由来している。そんな「白石江津子」を初代で演じたのが、東宝特撮ヒロインの重鎮こと白川由美だ(ちなみに二代目は、“日本初の宇宙に飛び出したヒロイン”こと安西郷子だ)。

 白石由美嬢に関しては、拙ブログに以前『“白川由美”と液体人間』なるタイトルで詳細に掲載したことがあるので(http://blogs.yahoo.co.jp/jinguji_ipf_s1986/24424676.html)、御覧願えたら幸いなのだが、とにかく「お嬢さん」から「セクシーなホステス」、「女科学者」に「博士の娘・もしくは助手」までこなせる、河内桃子水野久美・星由里子らと双璧をなす、東宝特撮にはなくてはならない逸材だった。個人的には、のちの“チャンピオンまつり”ではカットされた、『地球防衛軍』における入浴シーンが一番印象的だったかな(;^_^A

イメージ 1

 東宝特撮以外では、民主党より先んじて自民党一党独裁を打破した連立政権(後の新進党)樹立前夜に、そのシュミレーションのようなドキュメント風ドラマが放映されて、そこでいかにも“土井たか子”然とした女性党首を演じていたのが記憶に残っている。年を重ねてからは、強面の女性を多く演じていたような気がする。

 年齢を考えたら、今回の訃報を知っても、驚きというよりは「遂にこの時が来たか……」との感慨が強い。彼女の訃報に際し、彼女の生前の思い出がこれから多く報じられたり述懐されたりするだろうが、果たして東宝特撮(白石江津子)的見地から語られることはあるだろうか……合掌


白川由美さん死去 79歳、心不全、故二谷英明さんの妻 「ドクターX」に出演
デイリースポーツ 6月15日(水)18時7分配信

 テレビドラマ「Doctor-X」、映画「小早川家の秋」などに出演した女優の白川由美(本名・二谷安基子)さんが心不全のため14日午後に亡くなったことが15日、分かった。79歳だった。白川さんは俳優の二谷英明さんの妻。元女優で現在はトライグループの社長を務める二谷友里恵さんは長女。

 白川さんは東京都出身。1955(昭和30)年に東宝入社。同年、青柳信雄監督の「ならず者」でデビューした。清らかな雰囲気とスラリとしたスタイルが評判を呼んだ。

 64(昭和39)年に二谷さんと結婚。おしどり夫婦として人気を集め、夫婦でJRのフルムーンパスのイメージカップルを務めた。ドラマ「フルムーン旅情ミステリー」にも出演した。二谷さんは12年に肺炎のために81歳で亡くなった。

 白川さんは他にも多くのドラマに出演。大ヒットしたドラマ「家政婦のミタ」では晴海所長を好演。NHK朝の連続ドラマ「おひさま」では宮澤節子を演じた。映画では小津安二郎監督の「小早川家の秋」のほか、「美女と液体人間」、「空の大怪獣ラドン」などの特撮映画にも出演し、幅広く活躍して多くのファンから愛された。

 通夜は17日に、告別式は18日に東京都渋谷区の祥雲寺で営まれる。喪主は二谷友里恵さん。