映画を撮れ！
もし今「余命幾ばくもない」と宣告されたらどうするだろうか……私の場合、まず仕事を休職して家に籠もり、「1000円以上」のウヰスキーと「100円以上」のつまみ（おそらく500円程度のスルメ積み合わせかビーフジャーキー）を思い切って買い込んで、映画（ＤＶＤ）三昧の日々を死ぬまで送ると思う。もしくは「もう俺が死ぬから」という他者からの同情を笠に着て、無理矢理映画を撮るかも知れない。なんと云っても、一度映画の監督を務めたら、映画を撮る魔力から呪縛されないから………
今井氏の場合、それは自らを蝕む病との戦いな訳だが、それでもなお、今年秋の映画製作に言及する、氏の“ど根性”にただただ敬服するばかりである……
末期癌という状況にありながら、未だ映画製作に思いを馳せる今井氏が、とても神々しくてしかたがない。だから是非映画を撮ってほしい。ワンカットでも良いから「ヨーイ、スタート……ハイカット」といってほしい。立ってるだけで良いからスクリーンに写ってほしい……
「なんやこの作品」なんて馬鹿にする輩には、私が広島の地から胸を張って反論してあげるから……
