神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

“ヒロインアクション”に何を求めるか

 今宵は当ブログの“777更新”ということで……
 
 “ヒロインアクション”に何を求めるか……というか、どんな“アクションヒロイン”に憧れるか、という、私個人にとっては非常に大きなテーマについて、再び記述してみたい。
 
 あくまで“アクション”する“ヒロイン”(香港映画風にいえば“天使行動”!)なんで、女性らしさという要素は欠かせないと思う。たとえば『バイオハザード』のアリス役を始めハリウッドヒロインアクションには欠かせないミラ・ジョヴォヴィッチや、『キルビル』の殺陣も勇ましいウマ・サーマン、巨大女から悪の華まで縦横無尽のダリル・ハンナ、そしてちょっと古くは『エイリアン』シリーズのシガニー・ウィーバーといった、ハリウッドSF&アクション系ヒロインは、確かにカッコイイのだが、それが愛くるしい女性らしさに結びつくか、といったらちょっと意見の分かれるところだろう。ミラ・ジョヴォヴィッチに至っては『バイオハザード』シリーズが続くにつれて、どんどん女性らしさが失われていったような気がする。
 
イメージ 2
 
 日本でいえば長澤奈央。当初は特撮ヒロイン界に咲いた可憐な花のような愛くるしいキャラだったのに、どんどんアクションに“特化”してしまい、すっかりショートヘアーのボーイッシュなイメージが定着してしまった。
 
 尤も、ハリウッドと比べて、日本のヒロインはまだまだ女性らしさが際だっていると思う。実際にアクションもこなす武田梨奈や長野じゅりあから、往年の東映系ヒロインアクションに登場する「無理して啖呵を切る“虫も殺さないヒロイン」齋藤由貴、南野陽子仙道敦子奥田圭子(五十嵐いづみや浅香唯はちょっとばかり動けそうだったけどね)といった面々に至るまで多岐にわたっている。個人的には特殊効果によって可憐な子が激しいアクションをする(ように見える)ドラマ・映画が大好きで、全編激しく痛々しい女性アクションは余り得意ではない。まあ、そのどちらでもこなせる女優が一番いいんだけどね
 
イメージ 1
 
 そういう意味では往年の志穂美悦子こそ、その条件を満たした稀有な“アクションヒロイン”だったと、改めて実感してしまう。柔らかなフォルムに愛くるしい容貌、それでいて卓越した身体能力と、まさに完璧だ。
 
 現在のヒロインアクション界は、「ハイキックエンジェルズ」に代表されるように、本格アクションの方向に向かっている。勿論それはそれで実に楽しいんだけれど、矛盾するようだが、男にでも出来る激しいアクションは男に任せておいて、もっとトリッキーな演出で、女らしさを遺したまま何故か相手をなぎ倒す、そんな女性アクションを是非追い求めていきたいし、実際撮ってみたいと思う。