神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

“広島発のサイボーグ”綾瀬はるか

 今日、CSで『僕の彼女はサイボーグ』を放映していた。綾瀬はるかが未来から来たサイボーグを演じているある種“ヒロインアクションムービー”の範疇に入る作品だが、だからといって“勧善懲悪”のストーリーとはいえず(冒頭言い寄ってきたチンピラたちを完膚無きまでに瞬殺するシーンはあるが……)、さすがに今まで私の食指が動く映画ではなかった。DVDは持っているものの未だ完全に見終えたことはなく、今回の放映も諸般の事情から一部を見るのみだった。
 
 ただ、今まで一部ながら観てきた限り、主演のサイボーグを務める綾瀬はるかの“なりきり”ぶりには感心している。その表情といい、動きといい、しっかり“ロボット”しているのがいい。いい意味で実に“無機質的”だ。彼女をキャスティングしたスタッフのセンスの良さには脱帽する(笑)
 
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 彼女は本作以外にも『○○○のお市』のリメークともいうべき『ICHI』でも盲目の居合い抜きの達人、つまり“スーパーヒロイン”を演じていて、「実は“こっち側の女優かな」と思わせるだけの見事なフィルモグラフィーを誇っている。
 
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 彼女の魅力は何といっても、何処までが地の姿かわからないほどの、徹底した演技ぶりに尽きる。それがバラエティなどに於いては“天然ボケ”と片付けられるのであろうが、実はその根底には役者としての“プロ根性”が若年ながら芽生えているのではないか、と思ったりする。決して本来の自分は出さず、どんなときでも“演技”する姿。それは昨今の“お馬鹿キャラ”タレントとは、同じようで実はしっかり一線を画しているのだと思う。
 
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 グラビアなどでは見事な肢体を惜しげもなく披露する綾瀬はるか嬢だが、彼女も実は広島市の出身。しかも21世紀初頭までよく知っている高校に在籍していたことを考えると、立場上複雑な思いだが(苦笑)、彼女も「ベトナム帰りのサイボーグ(by『アホーマンズ』)」ならぬ“広島発のサイボーグ”女優として、今後もあらゆるジャンル(それが生身の人間ではなくても)を分け隔てなく演じてもらって、“広島発”の名に恥じない活躍をしてほしい。そしていずれは“広島発ヒロインアクション”の輪に加わってほしいものだ(笑)