神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

悪の華!

 昨年公開された“魂の一作”、劇場版「電人ザボーガー」で、「大門豊がミスボーグと恋仲になった故ザボーガーを失う」云々の情報を知った時、「どうせ大門がミスボーグの色香の罠にはまってしまう展開なんだろ」と高をくくっていたので、実際映画を観て、本当に大門とミスボーグが禁断の愛に陥ってしまう展開に、仰天してしまった(笑)
 
 では何故、観る前から勝手にそんな想像をしていたかというと、オリジナルのミスボーグが、あまりにも冷酷で情の欠片もない“悪のロボット”に見えていたからだ。それは、オリジナルのミスボーグを演じた名女優・藤山律子御大の影響によるものも多い。
 
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 堀江美都子が我々の世代の“アイドル”だったように、件の藤山律子嬢は、我々の世代にとって“悪の華”ともいうべき、悪女役が似合いすぎるキャラクターだった。
 
 「愛の戦士レインボーマン」における“死ね死ね団・オルガ”は言うに及ばず、「宇宙からのメッセージ銀河対戦」の“クノーイ”、「科学戦隊ダイナマン」の“女将軍ゼノビア”など、枚挙に暇がない。どれも冷徹で打算的、男にしてみれば“女の恐ろしさ”をその表情と共に嫌というほど思い知らされるキャラクターを演じ続けた。ある種美貌なだけに、その印象は強い。だって、出てきた瞬間“こいつは悪女だな”と思わせる妖艶さがあったもの(笑)
 
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 子供心に「この人怖い」と思わせるだけの、まさに“悪の華”! それ以前には東映の「ズベ公映画」にも出演していたなど、この女優の懐の深さには感服するばかりだ。
 
 すでに御年は還暦を優に過ぎているそうだが、ここは一つ、悪の結社を組織する“首領”的役割で、是非スクリーンに、お茶の間のテレビに登場してほしい!