神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

かぐや姫先生!

 『美少女仮面ポワトリン』のみならず、日本に於ける“特撮変身ヒロイン”の草分け的存在“アンドロ仮面” 彼女が登場する、石森章太郎原作による特撮ドラマ「好き! すき! 魔女先生」について考察したい。
 
 放映当時、私は腕白盛りの小学生。変な気負いから「こんな女子系番組見るモンか」と肩肘張ってたので、同番組をこれまたまともに観たた記憶がない。ただ、親しかった従弟の妹(まあこの子もいとこだが)がこの番組のファンだったんで、従弟宅に泊まりに行った時には何度か観たこともあった。それで主題歌だけは今でも覚えている。
 
 女教師が突如戦う、というのは「こんな学園みたことない!」だし、アンドロ仮面の出で立ちは、明らかに「美少女仮面ポワトリン」のプロトタイプだし(当時は子供心ながら「ダサいな」って思ってたけど……)、怪人との戦いが繰り広げられる後半の展開は、モロ「仮面ライダー」のノリだったりして、今思うと、きちんと観なかったことが何とも惜しまれる。
 
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 その後も、頭の片隅にちょっとばかし悶々と残っていたこの「好き! すき! 魔女先生」だったが、確か高校時代だったと思うが、ひょんなことからこのドラマのことが話題に上がった時、誰かが「あの主人公、殺されたんよなぁ」と言い出して、一瞬「こいつ、ドラマの何かのシーンと混同しとるんか?」なんて思ったりもしたが、よく聞くと本当に殺人事件に巻き込まれたことを知り、大変衝撃を受けたことを記憶している。しかも痴情のもつれかららしい。
 
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 あんな清楚なイメージしかない主人公・月ひかること菊容子がそんな非業の最期を告げていたなんて……それ以来、かの堀江美都子の歌う主題歌「かぐや姫先生のうた」を聴くたびに胸が締めつけられるような切なさを覚えるようになった。当時その衝撃を、日記ではないがノートの端っこに文章としてしたためたのが、今思うと、こうやってブログなどでドラマの考察を書くきっかけが、この端っこの文章のような気がしてならない。
 
 しかし、このドラマがあってこそ、後に日本ドラマ界に「戦うヒロイン」像が連綿と続いたことを考えると、なんとも感慨深い、そして切なく美しい特撮ドラマだったといえるだろう。