神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

愛ある限り戦いましょう!

 “80年代系ヒロインアクション”ということで、「スケバン刑事」三部作は言うに及ばず、「少女コマンドーいづみ」「セーラー服反逆同盟」「花のあすか組」「禁じられたマリコ」、果ては前回の「こんな学園みたことない!」に至るまで、思いつくまま書いてきたが、いささか書き尽くした感がある。そこで、ついに“80年代ヒロインアクション”ドラマの“極北”ともいえる番組「美少女仮面ポワトリン」について記述してみたい(笑)
 
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 この番組、1990年1月からのスタートだが、89年度ということ、そして80年代は81年から90年までを指すということを鑑みると、これまた“80年代系ヒロインアクション”の範疇に入れていい番組だといえる。ただし、上記の番組群と比較すると、生身の人間ドラマと違い、「ポワトリン」は典型的な変身ヒロインだ。容姿から考えて「好き!好き!魔女先生」の流れをくむ特撮ドラマだといえる。この時間帯そのものが「東映不思議コメディーシリーズ」と呼ばれ、その一環で撮られたのが、この「ポワトリン」というドラマだ。
 
 しかしながら、変身後のコスチュームの意外な艶めかしさが、他の「不思議コメディー」シリーズとは一線を画する特徴で、主人公を演じる花島優子のボーイッシュで幼い容貌とは裏腹に、ポワトリンに変じた後の展開にはいつもワクワクしたものだ(笑) しかもこのポアトリン、馬鹿丁寧な口上がそそるし、意外とドジですぐに敵にやられてしまう(拉致されるなど危機一髪の連続!)のも、かの「ワンダーウーマン」のそれを彷彿させて、実に楽しかった。それでいて、必ず彼女が勝つのは間違いない、という“予定調和”“勧善懲悪”ぶりも、この種のドラマの必須条件だけに、観ていて痛快だった。逆に蛍雪次朗演じる敵役・ディアブルの方が、「いい年扱いて娘相手に本気出してんじゃねぇよ!」と突っ込みたくなるキャラだったな(笑)
 
 何はともあれ、このドラマ、高視聴率で1年続いたことだし、この番組なくして「 美少女戦麗舞パンシャーヌ」が誕生しなかったことを考えると、やはり偉大な作品だったといえるだろう。