「説得力あるヒロイン衣裳」とは?
「仮面の忍者赤影」をリメイクした“こと”になっている、東映創立50周年記念映画「赤影 REDSHADOW」。オリジナルは幼少時代、何度も再放送で拝見したが、このリメイク版は未見である(それも封切りからかなり年月が経過してしまった)。だからストーリー・内容云々を語る資格はない。ただ、当時より、このスチールだけは大変気になっていた。麻生久美子演じる、「飛鳥」というキャラらしい。でも……

こ、これが戦国時代のくノ一なのか………!


とても足袋には思えない黒のロングブーツに、小手のような黒のロンググローブ。鎖帷子のつもりなのか、黒のミニスカボンテージスーツ。これじゃあ、「まさに『ナナとカオル』もかくやのごときボンテージルックじゃないか!」とつっこみの一つも入れたくなるが
………ヒロインアクション的にはとてもカッコイイなぁって思ったね
どちらかといえば「cat's eye」の怪盗三姉妹や、アリシアシルバーストーン版“バットガール”を彷彿させる。実に実用性度外視の“ファンタジー”なコスチュームだが、むしろこのくらいの方が映画的には楽しい
こんな娘が活躍する映画だったら、もっと本気で観に行けば良かったかな









ヒロインアクションムービー(ドラマ)に於いて、ヒロインのコスチューム(主に戦闘モードの時)は重要なポイントであるといえる。闘う女性ではあるが、その出で立ちには男にはない女性を意識させる要素は必要だと思う。しかしそれがあまりにも非現実的に華やかで“ファンタジー”性が過ぎてしまうと、観る者はきっと興ざめするだろう(実写版「美少女戦士セーラームーン」や「美少女仮面ポワトリン」はその境界線的ヒロインであろう)。そう考えると、黒のボンテージスーツ(あるいは「峰不二子」のごときキャットスーツ)が、その両面性をカバーした究極の“説得力あるヒロイン衣裳”といえるのではないだろうか

またそんなクールな出で立ちのヒロインが、フッと優しい笑顔を魅せると、それはそれで心がときめいてしまうな





