神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

『スケバン刑事』広島篇?

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 今までいくつかの“ヒロインアクション”を考察してきたが、そんな“ヒロインアクション”群の中でも、特に気に入っていたのが、斉藤由貴主演の、初代「スケバン刑事」である。

 あの、どう見ても“スケバン”には見えそうもない斉藤由貴演じる麻宮サキが、精一杯しかめっ面をして、悪党相手に大仰な啖呵を切るシーンを観るだけでも十分楽しめる作品だが、更に巧みなカット割りによる迫力のヨーヨーシーンや、変に時代がかった台詞の数々など、見所満点で、失礼ながらいつも腹を抱えて笑いながら楽しんでいた。中でも水戸黄門の印籠よろしく、ヨーヨーの本体から“桜の代紋”を示すシーンなど最高だった。

 あまりの面白さ・おかしさに、とうとう、8ミリで勝手に自分たちの「スケバン刑事」ストーリーを勝手にこさえてしまった。一応麻宮サキも、指令を伝える役の神恭一郎も登場し、サキが潜入した学園で、嫌疑のかけられた元生徒会長を救い、生徒会費横領事件を鮮やかに解決する、というストーリーだった。タイトルも『スケバン刑事広島篇~狙われた生徒会長~』というものだった(笑)

 今思うと、著作権も無視した“若気の至り”とも云える作品だった。出張の多い友人に頼んで大阪・海洋堂でリアルな“スケバンヨーヨー”を買ってきてもらったり、他にもいくつかのオモチャヨーヨーを集めてはイメージに合ったものを揃えたり、各方面に頼み込んでセーラー服(夏服)を何着も調達したり、等々、涙ぐましい努力をしていたなぁ(笑)

 件の作品、多くのメンバーが携わって、一応撮影も終了したのだが、編集が延びているうちにメンバーが転勤などで広島を離れてしまったので、結局アフレコ未了のまま未だに「お蔵入り」してしまった。かれこれ四半世紀も前の話である。

 その後、自主映画制作活動は続けたものの、この種の“ヒロインアクション”はなかなか手が出せないジャンルとなってしまった。とてもこんなキャラクターを演じてくれる若い役者さんはいないと諦めていたからである。しかし、近年になってある映画の制作に関わったおかげで、この四半世紀前の邪な情熱(笑)は、再び甦ることになった……(続く)


※ちなみに写真は、未完に終わった『スケバン刑事広島篇~狙われた生徒会長~』のスチールです(笑)