神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

“スケバン”ではない斉藤由貴に……(;^_^A

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 ずっと脳内で「斉藤由貴スケバン刑事麻宮サキ」というイメージが凝り固まっていたから、こんな"非スケバン"のセーラー服姿の斉藤由貴を見ると何とも違和感を覚えてしまう。しかし考えてみると、当時清純派の権化といって過言でなかった彼女が「スケバン刑事」なる色物のB級アクションヒロインを演じるって知った時の方が、よっぽど違和感ありありだったと記憶している。それは、ノエビア化粧品のCMで清らかさを絵に描いたような南野陽子が2代目麻宮サキを襲名することを知らされた時にも感じたものだった。

 本当ならば宇沙美ゆかりが演じるはずだった麻宮アキ。しかし彼女の映画『Vマドンナ大戦争』への出演が決定したことで、斉藤由貴が異例の大抜擢をされることになるんだけれど……ここに、その後連綿と続くヒロインアクションの一つの形「虫も殺さないような娘に無理矢理啖呵を切らせてアクションさせる」という黄金パターンが完成した訳だから、運命の皮肉を感じざるを得ない。

 ただ、彼女のフィルモグラフィーを考えると、逆にこの『スケバン刑事』の方が異例流の異例で、その後もまた清純派路線に戻っての活躍が今に至るまで続いているし、薬師丸ひろ子同様、すっかりとぼけたお母さん役が板についてしまった。そんな中で唯一と言っていい、往年の麻宮サキを彷彿させる役を松浦亜弥版『スケバン刑事』で演じてはいたが、それは松浦亜弥の母親役だった。まさに初代麻宮サキの遺伝子があややに受け継がれたことを示唆するように……

 何はともあれ、ポニーテールではなくにらみをきかした表情でもなく、優しくあどけなく微笑んでセーラー服に身を包む当時の斉藤由貴の姿に、ホンワカした気持ちにさせられた、って話(;^_^A