神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

「完全無欠」のエキス

 ここ最近、『LUCY』や若山富三郎版『子連れ狼』を堪能し、改めて“ヒロイン(ヒーロー)は完全無欠でなくちゃ”との思いが強くなった。『LUCY』は、主人公のヒロインが文字通り“モノリス”になるくらい人智を超越したスーパーヒロインと化すし、拝一刀の“人間の限界を超えた”スーパー殺戮マシン”ぶりも度肝を抜かれる程だった。共に「凄い」というよりも、突き抜けた感の爽快さに包まれた素敵なキャラクターといえる。
 
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 当ブログで何度も書いたが、私が愛する“80年代東映系ヒロインアクション”の金字塔である『スケバン刑事』の中でも、一番好きなのが初代(齋藤由貴版)『スケバン刑事』の、それも海槌三姉妹が登場する前の、完全なる“一話完結”時代だ。確かにその頃も麻宮サキは苦悩するが、戦闘能力的に追い詰められることはなく、とにかくヨーヨーを手にしたら完全無欠に強かった。またつなぎのレザー(ライダー)スーツを脱ぐとセーラー服の冬服姿になる、という、「大五郎の乳母車の武器アイテム」と同様“物理の法則”を無視したようなシーンが何の臆面もなく登場する。
 
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 『LUCY』と『子連れ狼』と『スケバン刑事』という3作品に共通点を見いだすなんて、おそらく私のような者以外、思いも寄らないだろうが、上記のように、馬鹿馬鹿しいまでに“完全無欠”を貫いた作品群のエキスは、是非我が“広島発ヒロインアクションムービー”シリーズに注入してやりたいと思っている。その中から、きっと新しい物語が誕生するに違いないから……ナンテネ