神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

”1.17”の歴史を繋いでいくもの

 今日で27回目の「阪神淡路大震災」発生日、1月17日を迎えた。今思えば、地震当時はまだ子供はおろか結婚もする前の独身・アパート暮らしの頃で、あの早朝の揺れは、自分の地元が震源地だと思い込むくらい激しかった。電信柱の電柱は大波を打って揺れていたし。しかし、その瞬間、あまりにも多くの人命が失われていたなんて、その時は思いもよらなかったが……

 

 

 そんなことに心底思いを馳せられたのは、昨年9月に、プロデューサーでmixi時代からのつながりのある川本じゅんき氏のお誘いで、横川シネマ!にて『れいこいるか』(いまおかしんじ監督)を観賞してからかもしれない。冒頭に登場する、あの愛くるしい「れいこ」が、家屋の下敷きであっけなく命を落とす(それも直接的描写はなく、周りの俳優の演技やセリフによって表現される)展開には胸が痛んだ。

 

 

 そんな『れいこいるか』だが、一昨年の2020年には映画芸術の「「2020年日本映画ベストテン1位」を受賞したり、半ばあきらめていたDVD化も、既に今月の7日にリリースされたり、と内外で大きな評価を得ていることは非常に喜ばしい。是非DVDで再見したいものだ(以前のブログでは「DVD化はわからないから、今劇場(横シネ)で観賞してほしい」云々なんて書いたりしたが、本当に失礼な話だったm(_ _)m)。

 

 さて、昨年(今年度)は、その神戸を準フランチャイズに持つオリックスバファローズ日本シリーズに進出し、かの「がんばろう神戸」で前身のブルーウェーブが日本一になって以来の、神戸・ほっともっとフィールド神戸(旧グリーンスタジアム神戸)で日本シリーズを戦ったのも象徴的だった。もし、東京ドームでの第5戦に敗北していたら、この神戸での試合は開催されなかったわけだから、そこにバファローズの意地を感じたね。もっとももうブルーウェーブじゃなかったけど……

 

 

 

 「阪神淡路大震災」以降、日本各地で大きな自然災害が頻発している。中でも2011年の「東日本大震災」が鮮烈すぎて、どこかこの27年前の災厄の歴史が風化しそうな懸念もある。もっとも、「関東大震災」以来となる100万大都市での直下型大地震は、当時全世界に戦慄を与える大変な災害だったし、そこで身内や知人を失った心の傷は終生消えないだろう、『れいこいるか』のように……

 

 『れいこいるか』のDVD化とオリックスのリーグ優勝は、そんな記憶を再び思い起こさせるきっかけにもなってくれていると思う。