神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

映画の現場に勝るものなし!

 ここ数年、毎月必ず1回以上劇場で映画を観賞するようになった。それまでは10年単位で考えても、自分から(つまり娘を連れていく“家族サービス”ではなく)劇場に観にいった作品は『電人ザボーガー』『少女は異世界で戦った』『GODZILLA』『LUCY』『ワンダーウーマン』『シン・ゴジラ』ぐらいしか思いつかない。それが今では、下手をすると月に5本も観たりするんだから、驚くほどの変容ぶりだ。おかげで劇場で映画を観る快感を再び思い出すことができたし、あまりジャンルにこだわらなく観るおかげで、映画的に視野が広がった気がする。

 

 

 

 また、月に一冊は高価でも映画の本を必ず買って読むようになった。主に監督や脚本家が書いた本だったりするが、時にはプロデューサーや女優の自伝、評論なども読んだりする。お気に入りは鈴木則文監督の書。とにかく文章が達者で、まるで文学青年のようだ(^^)  上記のように映画本は結構値が張るが、月に一度の楽しみで、何とか工面して買い続けていた。

 

 

 映画観賞に関しては、CSやレンタルビデオも大いに活用した。今までは録画しっぱなしだったCSの放映映画も、出来るだけリアルタイム、もしくは録画後すぐに観賞するようにした。映画ってどんな作品でもある程度見たら最後まで見届けることができるものだ。まるで30分以上勉強を続けたら、そこから苦も無く継続できるように。

 

 そんなライフスタイルが最近すっかり定着してきて、それなりに充実した時間を過ごせていたんだけれど、これが、8月より映画制作が久々に始まって、おまけに上映会も重なってしまってからどうもいけない。7月の5本をピークに、劇場観賞も8月に1本、9月も1本かろうじて観たが、今月はまだ。8月も観に行ったのは初旬の6日だったし、9月はギリギリの観賞だった。映画本もここ数カ月は、「映画秘宝」の定期購読以外は殆ど買っていない(それでも先月は何とか1冊だけ購入して、今読んでいるが……)。CSの方も再び「録画したまま」状態が続くようになった。

 

 ただ裏を返せば、映画活動がそれらの趣味を軽く凌駕しているともいえるわけで、思えば「月に一度は映画観賞」が本格的にスタートした2019年4月は、その前月に1月から制作がスタートした前作『ザ 争奪戦っ!』が完成し上映された月だった。要は上記のライフスタイルは前作と今回の『YOSHIKOを探せ!』の製作開始の狭間の2年と4ヶ月だったわけだ。

 

 そう考えると、今までのライフスタイルは、映画が撮れないさみしさを紛らわしていたにすぎなかったと見える。よっぽど映画の現場が、そして映画創りそのものがホント大好きなんだろうな(;^_^A

 

 

 

 だが、その“紛らわし”でやってきた趣味の一つ一つは無駄だったわけでなく、今回の映画制作にも十分役立っている(っていうか、ご覧になった方からご指摘戴いているように、役に立ちすぎちゃってる面もある(;^_^A)。今までほとんど映画観賞をせず、自分の少ない知識と完成のみで“前のめり”で映画を撮り続けてきたきらいがあったので、今回の観賞・読書は十分自分の映画創りの糧になっていると思う。

 

 だからここ数カ月は制作に集中してそれどころではなかったけれど、観賞にしても読書にしても今後も継続して楽しみたいと思っている。さしあたりもう期日も迫った10月の「月に一度は劇場で映画観賞」はどの作品にしようか? いずれにしてもこの週末がラストチャンスになりそうだし………