神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

ヒロインアクション的見地による、「セシール」への思い入れ

 現在鋭意撮影中の新作ヒロイン活劇『YOSHIKOを探せ!!』。"謎かけ”にもなっている、実に思わせぶりなタイトルで展開する本作には、ヒロインアクションには欠かせない(?)、俗にいう"学園の戦闘服”ことセーラー服も登場するんだけれど、流石に今回は、真夏の時期はやや過ぎたとはいえ、一応「夏」の設定・撮影ということで、今まで当団体の映画で幾たびか登場した"いつもの”セーラー冬服は使用できず、この度夏の制服を衣装として購入することとなった。

 

 

 その制服なんだけれど、実は「セシール」製なのである。この「セシール」という社名を聞いてピンとくるヒロインアクションファンの方々もいらっしゃると思うが、この服飾メーカーの「セシール」こそ、昭和60年代ヒロインアクションドラマの傑作『こんな学園みたことない!』の一社スポンサーだった会社だ(現在はブランド名)。しかも劇中、奥田圭子演じる主人公・一条寺さやか先生の衣装を毎回提供したのも「セシール」だった。

 

 

 もちろん、衣装として購入するにあたり、こちらの条件を満たす「長めのスカート」「しっかりした質感」「コストパフォーマンスの高さ」から、結果的に今回の「セシール」製に落ち着いたんだけれど、この「セシール」という"ブランド”名に惹かれた面も無きにしも非ずだったかな(;^_^A

 

 ご存じの通り、当ブログでは、何故か未だソフト化されていない『こんな学園みたことない!』の再放送・ソフト化を求める運動を、リトルナーレさんのツイッターや夢時次郎さんのブログ「青い蜜蜂を探して…」に倣って、微力ながら展開しているんだけれど、関係の記事を書いているうちに、逆に気づくこともある。「セシール」の一社スポンサーもその一つだった。

 

 今はいろんな方がこの作品のことをいろんな形で紹介し、歴史の中に埋没してしまわないよう努力されているが、それもいつかは限界が訪れる。それ故、今までの努力を無駄にしないためにも、一刻でも早く、この埋もれし傑作にもう一度光を当てて、誰もが観賞出来る機会・環境を、関係者には作ってもらいたいものだ、テレビのような不特定多数の目に触れるドラマは、本来は制作者のものというよりも、それを望む視聴者のものだということを肝に銘じてほしいね。

 

 『深夜食堂2』の一番泣けるエピソード、「再び赤いウインナー」の中で、小林薫演じるマスターの言葉に「アンタが会う会わないを決めるんじゃない。アンタに会いたがってる相手が決めるんだ」という名セリフがあるが、その言葉を、制作関係者にそのまま伝えたい。曰く「あなた方が『こんな学園みたことない!』をソフト化するかしないかを決めるんじゃない。このドラマを観たがっているファンが決めるんだ」と。

 

 ちなみに、件の『YOSHIKOを探せ!!』は、一応学園ドラマで、主人公らは上記の通り「セシール」製の衣装に身を包み、しかもキャストは奥田圭子出自と同じ広島の人。物語そのものは全然違う世界観だが、いつかは『こんな学園みたことない!』的な映画も撮りたいと考えているので、本作はその第一歩ということにしておこう(;^_^A