神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

高城れにのリアクションコントと、ももクロのひたむきさ

 正月2日に『逃走中×千鳥のクセがスゴいネタGP新春合体5時間SP』なる番組があって、家族のリクエストで録画した。家族の目当ては『逃走中』の方で、後半の『千鳥のクセがスゴいネタGP』の方は、CM抜きの際、一部(『逃走中』に関わる部分)を除いては消去することになったんだけど、その作業をしながら何となく番組を観ていたら、実に面白い映像を発見した。

 

 ほぼショートコントで構成された番組の中、何故かももいろクローバーZの高城れにが芸人の永野と組んでのコントを披露。その中で、高城れにはバッティングセンターで、ボールを額に何度もぶつけるドジで可哀そうな娘を熱演していたが、その演技が実にうまかった。その演技は千鳥他も絶賛で、「『アウトエイジ』みたいな」なんてコメントも飛び出していた。確かに『アウトエイジビヨンド』で石原(加瀬亮)がピッチングマシンの前に縛り付けられ、高速の軟球を顔面に散々ぶつけられるシーンを彷彿させる、長い髪をうまく利用したリアクション演技だった。なかなかの芸達者ぶりだった。

 

 コントのワンシーン。高城れにが着用している“永野顔面Tシャツ”が何とも強烈!(;^_^A

 

 それで思い出すのは、彼女をはじめ“ももクロ”の面々(有安杏果含む)が主演した、『ビューティフルドリーマー』の本広克行監督作品『幕が上がる』だ。本作で彼女らは弱小の状態から全国を目指すまでになる、高校演劇部員をひたむきに演じていた。まさにこの“ひたむき”という言葉かしっくりくる演技で、別に「ももクロ主演」なんて“色眼鏡”がなくとも十分楽しめる作品に仕上がっていた。そのくらい彼女らの演技がナチュラルで、「普通のいい子たち」に徹していたからだと思う。実際、メンバーは現場に入る前にしっかり台詞を頭に叩き込んでいたそうだし、現場での出待ちの時間や休憩中にも決して居眠りすることはなかったそうだ。もう“ももクロ”として超多忙な生活を強いられている中で、見上げた「プロ根性」だといえる。あのライブやバラエティーなどで魅せる「ゼ~~ット!」なんて叫ぶ軽いノリとは裏腹に、かなりしっかりした娘さんたちだ。きっと現場では、名うての“カツドウ屋”たちからも好かれただろうな(;^_^A

 

 あの奇抜なステージ衣装よりも、個人的にはこんな制服姿の方がずいぶん似合っていると思うけどね(;^_^A

 

 今回たまたまバラエティーで見かけた高城れにの演技も、たとえバラエティーコントだとしても決して手を抜かない、そんな実直さに裏打ちされた好演だったと思った次第。

 

 ところで、意外に見えた永野とのコラボも、実は今回限りのものではなく、「エキセントリックコミックショー 永野と高城。」なるお笑いライブを開催するなど、継続して続けているのだそうだ。