「東映まんがまつり」は“ごった煮”じゃなくっちゃ!
最近「日本映画専門チャンネル」で「東映まんがまつり」を予告編も交えて丸々流すって企画があったんで、録画して観てみた。今回放映されたのは1984年12月公開の「東映“お年玉”まんがまつり」って回だったんだけど、その時に放映されたのは以下の通り

なんと3本。確かにどれも劇場用に新撮された作品とはいっても、アニメ2本に実写特撮。それも合わせて1時間半程度のラインナップだ。この3本立てで普通に劇場公開映画と同じ入場料を採っていたんだんだから、当時の東映は強気というか無謀というか……(;^_^A 同じ「東映まんがまつり」でも、私がお世話になった1973年7月公開版は特撮新作の『仮面ライダーV3対デストロン怪人」(タイホウバッファロー!)に、映画ならではの“vsシリーズ”アニメ『マジンガーZ対デビルマン』(ジェットスクランダー!)の2大作品をダブルメインに、「ロボット刑事」「キカイダー01」「バビル2世」「魔法使いサリー」という現在進行形の放映中特撮・アニメドラマを織り交ぜた“幕の内弁当”のごときボリュームだったし、1974年7月公開版も『五人ライダー対キングダーク』(コウモリフランケン!)、『マジンガーZ対暗黒大将軍』という「テレビマガジン」で煽りに煽った2大新撮作品に、当時の世相を反映してか人気アイドルグループ・フィンガー5の映画『フィンガー5の大冒険』(東宝チャンピオンまつりの『ハロー!フィンガー5』と異なり、完全なドラマ)を加え、勿論数本の実写特撮・アニメをブローアップして流す、という豪華版だった。
それだけに今回の84年正月版は、往年のラインナップを知っているだけに、余りにも寂しい(きっと「キン肉マン」も「Drスランプ」は当時大人気だったんだろうけど……)。もう1、2本は(テレビ放映版のまんまでいいから)加えてほしかったなぁ、ってのが実感だった。
今年になって「東映まんがまつり」が復活するって話しがあるんだけど、是非当時のいい意味で“猥雑”な感じが映えるような、“ごった煮”上映をしてほしいと切に思ったね(;^_^A