神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

検証!『セーラー服反逆同盟』の“白いセーラー服”

 『セーラー服反逆同盟』といえば、何といっても「白いセーラー服」!  オンエア当時を知らない若い世代の人に「白いセーラー服」なんて尋ねても、せいぜい「それって夏服のことだろ?」って返事が帰ってくるのオチだろうが、本作における「白いセーラー服」とは、スカートからセーラー襟に至るまですべて真っ白で、そこに本来白く入るべきラインとスカーフが真っ黒な、いわばセーラー服の冬服を真逆にした、何ともアヴァンギャルドなコスチュームなのだ。

 

 

 ユミ(仙道敦子)、ルリ(山本理沙)、ケイ(後藤恭子)、そして20話からミホ(中山美穂)を加えたセーラー服反逆同盟は、悪の巣窟・黒鳥学園の健全化を目指し、毎回学園から送り込まれてくる刺客と、クライマックスで大立ち回りを演じる。その際、自分たちの身元を隠すために用いたのが、どぎついメイクであり、学園の制服と真逆の色彩の、まさに「反逆」の証明ともいえる「白いセーラー服」であった。そういうわけで、この「白いセーラー服」は、そのままタイトルの『セーラー服反逆同盟』を具現化するコスチュームだったわけだ。

 

 さて、件の「白いセーラー服」だが、前述のように単にセーラー服の冬服をそのまま反転したものだと、今まで思い込んでいた。しかし、この度ホームドラマチャンネルの一挙放送で再見したところ、今まで自分の思っていたイメージとは異なるものであることに気づいた。それというのも、第4話「死神が呼んでいる!」のクライマックスで、催眠術を操る盲目(実はカモフラージュ)の英語教師・ケーシー片岡(ハント・ケーシー)と反逆同盟が闘う際、ケーシーの仕込み杖から飛び出した刀で、ユミの両袖が斬り裂かれるシーンがあって、その意外なもろさと共に、実は「白いセーラー服」の素材がかっちりした冬服のそれではなく、以外に薄っぺらいブラウスのような生地であることに気付いた。確かに戦闘時、必要以上に制服がヒラヒラしていたし、肩辺りから全体を見渡すと、どちらかといえば厚手のブラウスにセーラー襟をつけたような特殊な衣装であることははっきりわかる。

 

 

 オンエア当時、この「白いセーラー服」の視聴者プレゼントがあり、身近な者が応募して落選した、なんてエピソードがあったが(;^_^A、もし仮に当選しても、届けられた「白いセーラー服」を見たら、意外にチャチいって思ったかもしれない。しっかりした生地のセーラー服と思いきや、それこそ東急ハンズドン・キホーテで販売されているパーティーグッズのようなペラペラなセーラー服だった、って感じで……(;^_^A

 

 もっとも。それでも当時この「白いセーラー服」が当選した人にとっては、今でもかけがえのない“お宝”だろうし、もし持っていたらその画像でもネット上にUPしてもらいたいものだ。それにしても、フジの『スケバン刑事』の後発、という意識があったからか、日テレ系のヒロインアクションドラマは、奇抜なアイディアと共に、視聴者プレゼント(姉妹編の『こんな学園みたことない!』でもスポンサー・セシールの協賛で毎回一条寺さやか先生が劇中着た衣装の視聴者プレゼントをしていたし)などのサービス精神が旺盛だったように思える。、こんな形で各局が切磋琢磨して、アイディアを絞りながらヒロインアクションでしのぎを削った、昭和60年代が何とも懐かしい(;^_^A