神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

巨大女の極北

 “巨大女”モノとして、ダリル・ハンナジャイアントウーマン』と対極をなすのがこの映画、『アタック・オブ・ザ・ジャイアントウーマン』(Attack of the 60feet Centerfold)だ(笑)
 
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 この邦題があたかもZ級映画『アタック・オブ・ザ・キラートマト』を彷彿させる(笑)が、何とこの映画、制作は、我が敬愛してやまない“B級映画の帝王”ロジャー・コーマン御大で、監督はアメリカの河崎実”ことフレッド・オーエン・レイの最強コンビの作である。
 
 物語はトップの座を狙うモデル(コンパニオン?)が、ライバルに差をつけるために、生物を巨大化させる薬を手に入れ、バストアップを図るも、許容量を超えて服用したため、バストどころか全身が“UP”(巨大化)してしまうというバカバカしいお話だ。モデルというだけあって、お色気シーンも満載、巨乳好きの監督の面目躍如ともいうべきシーンがいくらも登場する(笑)
 
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 勿論、“巨大女”映画の“お約束”、高圧鉄塔のシーンもきちんとある(笑) またこの映画の特筆すべき点は、ライバルのモデルも薬によって巨大化し、主人公と激しいキャットファイトを繰り広げることだ。この点で本作は他の2作品を凌駕する。まさに女版フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』だ(笑)(余談だが『キルビル2』を撮る際、キャットファイトを展開するユマサーマンダリルハンナの両名に「こんなイメージで」と『サンダ対ガイラ』を観せたそうだ。実にいい話である 笑)。
 
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 全編ギャグにシフトしたため、ダリルハンナ版と同じく“巨大女”の持つ陰惨さ・いかがわしさはなりを潜めてしまったが、敢えて徹底した“バカ映画”にシフトしてくれたおかげで、意外にスカッとする映画だった。
 
 こういうバカ“巨大女”映画を是非前述の河崎実監督に撮ってほしいものだ。それこそ『ギララの逆襲』の向こうを張って『巨大萩原佐代子の逆襲』とか(笑)