“ヒューマノイド” ダリル・ハンナ
先日話題にした“巨大女”モノで最もメジャーな作品(カルトという意味ではない)は、何といっても『ATTACK OF THE 50 FT. WOMAN』こと、邦題『ダリル・ハンナのジャイアントウーマン』だろう(笑)。
尤もこの作品、ダリル・ハンナ自身がCATV用にプロデュースした“TVムービー”だったようだ。ノリはハリウッドムービーだけど……
この作品は、前述の『妖怪巨大女』のほぼ完全なリメイクで、宇宙人によって巨大化させられる点や、浮気夫を捕まえる点など、オリジナルのままだ。だが、主人公を制作も務めたダリル・ハンナ自身が演じたこともあって、オリジナルのある陰惨で艶めかしい雰囲気はかなり薄まっているようだ。
また全編を通じて(オチも含め)コメディータッチで描かれている点も、“巨大女”といういかがわしい響きに共感する者としては実に食い足りなかった。コレならば“巨大フジアキコ隊員”の方がよっぽどグッとくる(笑)
ちなみにこのダリル・ハンナ、『ブレードランナー』におけるレプリカント・プリスや『スプラッシュ』の人魚、果てはこの巨大女や『キルビル』のエルドライバーなど、超人間といおうか、ヒューマノイド(ヒューマンではなく)な役柄が多い愛すべき女優だ。
ただ、かの悪名高き“シーシェパード”の支持者だったのはちょっと興醒め……