妖艶! 水野久美
よってそれ以前の東宝特撮は数少ないTV放映か、“チャンピオンまつり”などのリバイバル上映(『ゴジラ』に至っては広島大学SF研の学祭上映!)で“後追い拝見”するしかなかったのだが、そんな形での観賞体験の中で、「この人は何て綺麗で格好いいんだ」と思わせてくれたのが、水野久美である(笑)
今思えば「結構キツいかな」と思われる容貌も、若い頃には眩しく見え、知的で凛とした表情とぼっちゃりした容姿との絶妙のバランス、そしてある種の“バタ臭さ”がたまらなかった(笑)
そんな彼女の“七変化”(笑)と共に、我が願望の赴くままを解説したい(笑)
知的な美しさに充ち満ちていたのが『フランケンシュタイン対地底怪獣』の戸上季子。
健康的なエロスを感じさせる『南海の大決闘』のダヨ。
究極の妖艶さが満載な『マタンゴ』の関口麻美。
そしておまけの『妖星ゴラス』における野村滝子の入浴シーン(笑)
当の水野久美嬢は、私の青春期には、既に塩沢ときの乳癌によるドラマ降板の際その代役を務めるなど、既に往年の妖艶さは面影もなかったが、未だに数多の映像媒体によって若かりし頃の彼女の勇姿が拝見出来ることは素晴らしい。
こんな点も映画の魅力の一つだといえるのではなかろうか。