神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

12チャンネル、恐るべし

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 ここ最近、時代劇専門チャンネルで立て続けに『大江戸捜査網』を観る機会に恵まれた。今は松方弘樹篇が放映中だが、驚いたのは殺陣の迫力。松方篇のクライマックスの“チャンバラ”を初めて観た時には、「これはスペシャル版か?」と思わせるぐらい、緻密にかつダイナミックな殺陣が展開していた。特に井坂十蔵役・瑳川哲朗の殺陣が素晴らしい。何と云っても腰が据わっている。殺陣に割く時間も増えたようで、バックに流れる「大江戸捜査網のテーマ」も以前よりうんと後半の部分まで曲が使われている。当時のスタッフの気概か感じられてとても嬉しい。

 さて、隠密同心といえば、歴代男2名(メインと井坂十蔵)・女2名のメンバー構成となっていて、ある種「男女雇用均等法」を先取りするような設定だ(笑) 現在放映中の版では左文字右京(松方弘樹)・井坂十蔵(瑳川哲朗)・稲妻お竜(土田早苗)・流れ星おりん(かたせ梨乃)といったメンバーだが、このうち女性二人の活躍もめざましく、お竜はくノ一まがいの軽業を見せるし、おりんは時折変装(町娘等)を駆使して内偵するなど、あたかも「これはヒロインアクションか」と思わせるほどだ。隠密同心名乗りの場面での「同じく」という際の決めポーズもいい(特におりん)。

 B級な“お約束”にめっぽう弱い私(笑)は、この『大江戸捜査網』を観る度に、深い感動と共に、「何とか自分の作品にもこの世界を採り入れたい」と切に願うわけだが、今思うと、これを“ヒロインアクション”のカテゴリーで実践すると、とどのつまり『セーラー服反逆同盟』になってしまうんだな、と変に納得してしまった(笑)

 ところで、私がもう一つ、大変敬愛して自分の映画の作品世界に採り入れた稀代の傑作特撮ドラマ『快傑ズバット』も、この『大江戸捜査網』も、現在「テレビ東京」の名で全国ネット化を目指す旧「東京12チャンネル」の作品群だ。それを思うと、「12チャンネル、恐るべし」と思うし、未だに「テレ東」のネット圏に入っていない広島の地を恨めしく思うのであった(笑)

 ちなみに広島では、日テレ系のローカル局広島テレビ」がチャンネル12だったため、幼少時代は「東京12チャンネル広島テレビ」と勘違いしていて、時折他のローカル局で「東京12チャンネル」のテロップを見ると混乱していたことを、懐かしく思い出す……