神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

いよいよクランクアップ

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 3月も下旬、そろそろ桜が満開を迎えようとしていた。しかし、真冬が舞台の『市民の敵は場外へ飛ばせ!』にとっては、もう作品世界を維持できる限界に対していた。決して順撮りをしたわけではないので、吐く息の白いシーンの前に桜のカットなど入ったりしたら大変だ。しかも真琴役が舞台で多忙なため、これ以上の引き留めも難しくなってきた。

 そんな折、カメラマンのカトリーヌさんから朗報が。かつて広島フィルムコミッションの立ち上げに関わり、エキストラ経験も多い壮年の方が、件の市会議員役をやってくれるとのこと。そこで四月間近のリミットギリギリ、3月29日に、遂に最後のロケはスタートすることとなった。

 最後のシーンは全て、敵役・渡邊建設を裏で糸引く悪徳議員の場面。公園での真琴との絡みや、市役所市議会議会棟でのロケを行った。件の市会議員役の方は実は元々役者さんではなく、流石に流暢で達者な真琴と比べると、若干もたもた感がなきにしもあらずだったが、それがまた味があり、またネイティブの広島弁を巧みに使いこなすため、何ともいかがわしい“広島のおじさん”然とした雰囲気を醸し出してくれた。

 公園のシーンが生憎少年野球の歓声でアフレコを余儀なくされ、途中車内での“当てレコ”をしつつ、移動後の議会棟のシーンも無事撮り上げたのが、夕刻の午後6時。これにて長かった『市民の敵は場外へ飛ばせ』のロケも無事クランクアップした。

 それからは、まだ封切っていない“神宮寺シリーズ前作”『狙われた生徒会長』の上映日程・情宣活動と、本作の編集作業を同時に行う、まだまだ怒濤の日々が続くのであった……(続く)

※写真 遂に悪徳議員・五十川と対峙する真琴。不敵な笑いの意味とは?