神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

「ピンクファイブ」じゃないか!!

 「鈴木砂羽が土下座強要か!?初演出舞台初日直前にキャスト2人が降板!」

 こんな記事を目にして、興味本意で読んでいくと、渦中の女優の一人に「牧野三千子」に名が……ふと気になって記憶をたどってみると………「ピンクファイブ」じゃないか!!Σ(゚д゚;)

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 もうかれこれ30年以上前の話になるが、当時「東映戦隊シリーズ」8作目として放映された『超電子バイオマン』に、牧野三千子は「桂木ひかる」役で出演していた。フルートをこよなく愛す、線の細いヒロイン役を演じていた記憶がある。今回気になっていろいろ検索してみると、芸能界入りに両親は反対だったようで、「子供番組だから」ということで芸能界デビュー&本作への出演が叶ったらしい。“「子供番組」扱い”がこんなところで功を奏するなんて希有な例だろう(;^_^A  しかしながら、その後続くグラビアなどの活動が親の逆鱗に触れ引退、最初の芸能活動は意外に短かったようだ。それが結婚後「佃煮屋の女将」として新たな人生を送っていたところ、やがて芸能界に復帰、今は舞台中心に活動しているのだそうだ。最近のスチールを観ると、当時の面影は十分残っていたよ(^^)

 ところで、今回の騒動に関しては、初出の段階では鈴木砂羽批判、やがて2人の降板女優批判、という流れになっている。私も人に集まってもらって映画を撮ったりするので、確かにドタキャンは致命的行為でとても支持できない。しかしながら(別に「ピンクファイブ」だから擁護する訳ではないけれど)、このドタキャンをやらかしたらその後の芸能活動がどうなるか、2人の重々承知の上での捨て身の行動だったと思えてならない。彼女らが同じプロダクションの所属で、しかも彼女らを含めて4人しか俳優が所属していない極めて小さな芸能プロっていうことを考えたら、勢い所属プロの倒産、というリスクを負わなければならない。にもかかわらず、ここまで大胆な行動に出たのは、よほど鈴木砂羽に目に余る傍若無人な振る舞いがあったと想像できる。

 よく、稽古中に役者を罵倒し灰皿を投げつける蜷川幸雄の映像が紹介され、あたかも妥協許さない演出家の熱意の表れのようにいわれるけれども、演劇界という特殊な世界であることを鑑みても、人に灰皿を投げつけるという非人道的行為が許されてはならないと思っている。また事実か否かわからない所もあるが、相米慎二が女優をしつけるために短い棍棒を撮影現場で常時携行していた、なんて話を知って、何ともいやな気持ちにさせられたことがある。

 元来芸術の世界は、お互いが我を主張し、我を強要させ合う世界であると考えている。しかしその過程で軍隊のようにパワハラで相手を屈服させることがまかり通っては、本来リベラルであるべき芸術の世界が、ねじ曲がってしまいかねない。

 もっとも今回の騒動は、両者の主張が真っ向から食い違っているし、“外野”がマスメディアの暴力を使って好き勝手に断罪しているだけで、その真相は“藪の中”だ。降板の2人が、脚本を担当している劇団主宰者・江頭美智留に心酔していたという報道もある。ただこの一件が、“芸能界のパワーバランス”によって幕を引かれるのだけは避けてほしい。

 まあ無理な相談だろうけど………


鈴木砂羽が土下座強要か!?初演出舞台初日直前にキャスト2人が降板!
http://www.asagei.com/excerpt/88669

 9月13日から18日まで上演される舞台「結婚の条件」に出演することが決まっていた女優の鳳恵弥牧野美千子が12日、出演をキャンセルすることが発表された。この舞台は脚本家の江頭美智留が主宰する「劇団クロックガールズ」の第15回公演で、女優の鈴木砂羽が初演出を手がけることで注目を集めていた。

「降板を決めた2人の所属事務所は『演出鈴木砂羽氏より二人の受けました人道にもとる数々の行為に対しまして、弊社と主催側で検討をしました結果、残念ながらこれ以上の稽古及び舞台への出演をお受けすることは出来ないと判断し出演をお断りする運びとなりました』と発表しています。鳳は自身のブログで、鈴木が劇団の代表である江頭氏に頭を下げさせている光景を目撃。さらに自身と牧野にも土下座を強要。すべてを飲み込んでお芝居を全うしようと決めた矢先、すでに別の役者に代役を打診していたという顛末を告白しています。牧野もブログで『事務所に所属した以上、その指示に従うのは当然ですが、もし、自分がフリーだったら、同じ結論を出さなかったかも。とも。色んなことを飲み込んで続行していたと思います。結果的に事務所は私たちの立場を守ってくれました』と複雑な心境を吐露しています」(芸能ライター)

 現在のところ、鈴木はこの件についてコメントしておらず、一方の言い分だけでは何とも言いがたいが、こんなにギスギスした笑えない現場で作り上げた“社会派コメディ”で、どれほどの客に笑ってもらうことができるのだろうか。