神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

“逆広島バブル”の引き金

 かつて広島県の県北に「加計町」という町が存在した。現在は合併により「安芸太田町」と改名し、「加計」の文字は僅かに地域の名として残っているだけなんだけど……

 さて、一般的に町名は、その土地に由来することが多いが、この加計町の場合、土地ではなく、その地域を仕切っていた豪族(だったと思う)の加計氏に由来しているそうである。そしてその末裔が、確か現在「加計問題」の元凶である「加計学園」理事長の加計孝太郎らしい。

 地元広島の地名として「加計」の名は身近な存在だっただけに、今回の「加計問題」には正直困惑している。この加計孝太郎は、地元広島でも古くから学習塾「英数学館」を広範囲に展開していて、広島でもなじみが深いんだけれども、今回の「獣医学科」設立に伴う所業と、それまでに各地で開学した系列大学の「設置自治体への補助金サギ」と言ってもいい行為に関しては、本当に憤りを覚える。

 そんな「加計問題」に先行して「森友学園問題」も疑惑は深まるばかりだが、こんな日本を揺るがすスキャンダルに対して、どのマスメディアも及び腰っていう“忖度”には、心から辟易する。かつて東映牧口雄二監督の元『現代猟奇犯罪史』を撮っている最中に、かの「歌手・克美しげるによる女性殺害事件」が起こるや否や、早速そのエピソードまで盛り込んだ、という当時のフットワークの良さを考えたら、なぜこんな面白く、且つ告発すべき政治ネタにどこも飛びつかないのか、ってガッカリするね……

 もし鈴木則文監督が存命・健在ならば、すぐにでもこのネタで映画をこしらえてしまいそうだ。例えば、「諸富(もろとみ)」学園の「鴨池(かもいけ)」理事長が与党政治家の「加部(かべ)」に依頼して学園サギを画策、そこに防衛少女「因幡(いなば)珠美(たまみ)」が絡んできて、それを香港から派遣された女捜査員「蓮法(れんぽう)」が鮮やかに解決する、って物語はどうだろうか(;^_^A この女捜査員「蓮法」には日本に於ける後見人の道場主「野間(のま)」がいるんだけれど、この「野間」は実は最後に裏切ってしまう、って設定もいい(;^_^A

※元ネタは分かりますよね(;^_^A  ちなみに鈴木監督が撮るであろう70年代に思いを馳せてキャスティングするならば、「鴨池」→小池朝雄、「加部」→丹波哲郎か天津敏、「因幡珠美」→杉本美樹渡辺やよい、「蓮法」→志穂美悦子、「野間」→内田朝夫、って所かな(;^_^A

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 こんなネタ、やばくて大手でもインディーでも撮れないってんだったら、私が撮ってもいいよ。これこそ、B級ゴラクの中に痛烈な政治批判メッセージを折り込んだ鈴木則文監督の遺志を継ぐことになるし……(;^_^A

 それはともかく、この「加計問題」、発端が広島が地元の人間の所業だけに、それこそ“逆広島バブル”の引き金になってしまいそうだよ……ヾ(ーー )