神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

独りよがりな……

 5連勝の報道がさぞかしネット上で踊っていると思ったら、それを吹き飛ばす、意外な記事がネット上を駆けめぐっていた。

 どうも6月30日のDeNA戦での怠慢プレイに怒った監督の緒方が、その当事者である“子飼い”の野間にビンタを食らわせたらしい。なにかとネット批判の矢面に立つ、「一蓮托生」のはずの2人の「内ゲバ」の如き事件だ。今シーズンのどうもピリッとしない野間のプレイに業を煮やすのはもっともだが、それにしても暴力だけはいけない。

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 世の中には「愛のムチ」なんてまことしやかに語られる言葉があるけれど、よっぽどじゃない限り「教育的暴力」は指導を超えて禍根・萎縮を招く。今回のケースだって、許せないのならば試合に使わないなり、2軍に落として調整させるなりの手段はあったはずだ。それこそ一向に延びてこない特定の選手を“独りよがりな愛情”で1軍で使い、その都度勝手に過度なる期待をかけ、その要求に応えないと反動で怒り手を出す……これって世の親たちが一番やってはならない「教育の仕方」ではないか! 

 面白いのは、事件が起こったのが11連敗の真っ直中で、中休みのオールスターが終わっても連敗は継続。それが緒方がこの一見で選手等に謝罪した15日に連敗はストップしている。何というわかりやすさ。冗談のつもりで以前「『こんなトップじゃ勝ってやるもんか!』『俺のいうこと聞かないんなら負けてやる!』が交錯する“空中分解"のチーム」なんて揶揄して書いたことがあったけど、あながち外れでもない、「当たらずも遠からず」だったようだ。監督の横暴に白けきったナインと、しでかしたことの重大さに心ここにあらずの監督と、相変わらず我が道を行く野間、という組み合わせが、この11連敗を招いたのだろう……って思うしかない。

 でも暴力は暴力だ。これによって、緒方はシコリの残る野間への遠慮というか忖度で、気を遣ってこれからも使い続けるだろうし、とても2軍に落とす勇気は湧かないだろう。そんなことを考えると、周囲のあれほどの批判に晒されながらも頑なに田中広輔を使い続け、調子が上がらない今でも1軍に帯同させているのは、もしかしたら緒方と田中との間に、野間の時のような怪しい暴力案件があっての忖度ではないか……疑問は尽きない。


広島、緒方孝市監督を厳重注意 6月に野間に複数回の暴力 本部長「手を上げたらダメ」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190724-00000169-dal-base

 広島は24日、緒方孝市監督を厳重注意したと発表した。6月30日・DeNA戦(横浜)の試合後、全力疾走を怠った野間峻祥外野手を手のひらで複数回、たたいたという。
 野間はこの日の試合で九回に代走として出場し、その後守備に就いた。延長十一回の打席で、投手前へ放った小飛球を投手が落球したものの、緩慢な走塁でアウトになっていた。
  鈴木清明球団本部長によると内部から報告があり2人を調査したという。「手を上げたらダメ。いきすぎた行為は何があっても許されるものではない」と話し、緒方監督に対して「2度とこのようなことが起こらないようにと伝えた」という。
  緒方監督は7月15日DeNA戦(横浜)の試合前、選手、スタッフらに対して「迷惑をかけて申し訳ない」と謝罪したという。


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