神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

おい、メガネ!

 昨日、映画『昼顔』のメイキング番組が放映されていた。『昼顔』と聞いてまず脳裏に浮かぶのはカトリーヌ・ドヌーヴ主演のフランス映画だったりするが、今回の『昼顔』は上戸彩斉藤工主演の邦画で、それも今流行りのテレビドラマの映画化なのだそうだ。

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 さて、本作の主演の一人である斉藤工なんだけど、現在映画やテレビドラマに引っ張りだこの個性派男優ながら、自らを「男“壇密”」と名乗る洒落っ気と、かの映画秘宝に自分のコーナーさえ連載している映画マニアぶりで、なかなか好感度の高い俳優である(;^_^A (ちなみに家内はぞっこん(;^_^A )。

 そんな斉藤工の映画としてマイフェイバリットな演技は、何といっても『愛と誠』(三池崇史監督)における青葉台学園生徒会長(後に花園実業生徒)・岩清水宏に尽きる。この“B級昭和オペレッタ”とも言うべき作品において、彼は主人公・早乙女愛に一途な愛を貫く大純情男として描かれているんだけれど、演じる斉藤工の“違いの分かる”演技は群を抜いている。特に武井咲演じる愛と二人きりになったシーンで、彼の常套句「早乙女愛、僕は君のためなら死ねる!」と囁くや否や、突如過剰なる身振り手振りを交えて「空に太陽があるかぎり」を文字通り“熱唱”する姿は素晴らしいの一語に尽きる! その直後、何故か登場した大賀誠(妻夫木聡)から「おい、メガネ!」と揶揄されても、「メガネは……顔の一部なんだぞ!」と絶妙の“昭和ネタ”で切り返す辺りは最高だ(;^_^A

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 他にも、“悪の”花園実業に愛を追って転校した後も、愛に例の常套句を授業中に囁き、即座に側にいたガム子(安藤サクラ)の取り巻きに「うるせぇんだよ!」とスリッパで頭を殴られ、「すみません」と首をすぼめるという素晴らしすぎるシーンもあって、個性派俳優陣が個性派過ぎる演技で競演する本作の中でも抜群の存在感を誇示していた。

 最近はそんな“弾けた”姿はバラエティでしか発揮されていないが、出来れば、また“メガネ”を超える、ハッチャけた演技を魅せてほしいと願ってる。それよりも映画愛に満ちた蘊蓄(うんちく)を生かして、是非映画を撮ってほしい。その際は北野武のように自作自演でもいいだろう。もしくは以前自身が語っていたように、数少ない友人の「あばれる君」を主人公に据えた作品伝もいい。早く「世界のサイトウ」になってほしいね(;^_^A

 ちなみに『昼顔』の彼も“メガネ”じゃないか!ヾ(--;)

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