神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

『女囚セブン』で剛力が弾けるとき……

 毎週楽しみにしている『女囚セブン』も、第7話にして、ついにクライマックスに突入したようだ。ただし今回は、いつものカタルシスが少ない、「らしくない」展開だった。

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 例えば敬愛する斉藤由貴版の初代『スケバン刑事』だが、前半の一話完結時代のスカッとする展開が、“海槌三姉妹”との闘い、という“大河ドラマ”になった途端、やたら主人公・サキが追い詰められ、初期のカタルシスが得られなくなってしまった。同じことが、若山富三郎・勝プロ版『子連れ狼』にも言えて、マイフェイバリットである第3作『死に風に向かう乳母車』以降、監督が替わったせいか、“化け物”のごとき圧倒的な力を誇った拝一刀が、結構敵に追い詰められる展開になることが多くなり、比例してカタルシスも薄くなってしまった。

 さて、話を『女囚セブン』に戻すと、遂に悪の“本丸”内藤法務大臣と対峙するまでに到達した主人公・神渡琴音が、あろうことか悪サイドにしてやられ、後見人の一条まで不当逮捕される、せっぱ詰まった状況に追い詰められるのが今回の展開だった。一条を演じる梶芽衣子御大が収監され遂に“リアル女囚”となるのはさておいて、本作の魅力であった、剛力彩芽演じる琴音の達観した姿はなりを潜め、約束を反故にされた内藤サイドの所業にただ狼狽するばかり……これじゃ、今まで、神渡琴音……否、剛力彩芽がこのドラマで築き上げたイメージはどうなんの! って思ってしまったモンね……別の女囚たちに励まされるなんて、琴音らしくないぞ!

 そんな『女囚セブン』も、次回が最終回らしい。予告編では、物理的に内藤法務大臣っと対峙する琴音の姿が映し出されていたが、現日本の政治がイカれた為政者の横暴により無茶苦茶に破壊されている昨今を鑑み、ドラマという形で敢えて暗に政治批判をしようとしているテレ朝にエールを送りつつ、怒濤の最終回に期待したいと思うよ(;^_^A、