神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

「シネマ秘宝館」よ永久に……

 今回はヒロインアクションでも、映画の批評でも、インディーズムービーの行く末でもない話題だけれど、とある映画人について……

 高校時代から8ミリによるインディーズムービーの制作に奔走し、その後も「シネマ秘宝館」なる上映イベントを20年あまりの長きに渡って継続して実施し、「バカ映画」というジャンルでも第一人者と言われたシネマ秘宝館館長こと斉藤浩一氏の訃報を今朝方急に知り、呆然としている……あまりにも急で、状況がよく飲み込めなく、真偽の判断もつけられなかったが、その後多くの方の追悼文を読んで、この現実を受け入れざるを得ないことを知った……ただただショックで言葉も出ない。

 斉藤氏とは、シネマ愚連隊の高橋監督からの紹介で交流を持つことが出来た。その縁で当方の上映会に彼の監督作及び主演作『愛のゆくえ』『遊撃隊』『愛の三部作』を立て続けに出品してもらった。彼らのパワーみなぎる演技ぶりとハチャメチャなギャグは広島の地でも大いに受け、その感想を伝えたら彼がとても喜んでくれたことを昨日のことのように思い出す。その後も逆にシネマ秘宝館で拙作を上映してもらったり、「キネマ百景1999」では『フルチンコップ』という8ミリ作品を、主演・監督という形で撮ってもらえた。

 直接お会いできたのは先程の「キネマ百景」と大阪プラネット映画祭、そして10数年前の尾道と数えるほどしかない(図らずもその尾道が最後の対面となってしまった……)が、作品やコラムなどに垣間見られるそのままの明るい性格だったと記憶している。
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 近年は殆ど交流を持つことは叶わなかったが、幸いこのFaceBookmixiを通じて近況は知り合えたし、マリーンズを応援していたときにはそのことを喜んでくれたこともあった。

 今回の逝去に際し、まだ驚きの方が先立ってしまうが、上映会を20年以上も連続して続け、いくつも作品を残し、次の上映会も準備した状態での“旅立ち”は、同じ映画に関わる者として、まさに“映画に殉じた人生”だったといえるんじゃないだろうか………というか、そう思いたい!………今はただ冥福を祈るしかない……合掌