神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

「シャークトパス」こそ「ゴジラ」の正式な後継者だっ!ヾ(ーー )

 先日、TSUTAYAの「準新作レンタル100円セール」でつい借りちゃったんですね、『シャークトパスvs狼鯨』っていう作品。こういうタイトルからしてバカっぽさが伝わると思うんですが、これかまたタイトルのまんま「シャークトパス」と、シャチと狼の遺伝子を組み合わせて作ってしまった「ホエールウルフ(狼鯨)」が、文字通り“ブイエス”する物語でありまして、「ホエールウルフ」の安物CGにありがちなアニメのようなのっぺりとした質感と、残虐ながらどこか愛嬌がある姿もあいまって、何か馬鹿馬鹿しくもユニークな作品に収まっているのでございます。

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 さて、件の「シャークトパス」ですが、元々は単体の映画として制作されておりまして、この「シャークトパス」なる珍妙な名前も、まさに“名は体を表す”でして、単に「鮫(シャーク)」と「蛸(オクトパス)」との遺伝子を掛け合わせて作った「シャーク」で「オクトパス」な人造生物でありまして、しかも某米軍が科学者に生物兵器として誕生させた怪物ですから、当然のように最初から人間殺戮が本能のように組み込まれていて、おかげさまで人間たちを片っ端から“ゴッツァン”するようなとんでもない代物だったりするわけですね。そのためこの厄介な怪物が遠隔操作の呪縛から逃れて、野に(というか海か?)放たれたからさあ大変。辺り一帯、「シャークトパス」の犠牲になった人間たちが、その骸を荒らすのでございます……否、間違っておりました。「シャークトパス」がおいしくいただいてしまうものですがら、多少の血飛沫以外は全て彼の胃袋に綺麗に収まっておりました。

 結局この「シャークトパス」も、この種のB級娯楽映画の常として、最後は滅ぼされてしまいますが(でも結構往生際は悪かった………)、これまた「柳の下のドジョウ」を側溝を掘り返してまでして根こそぎ取り尽くすB級配給会社の常として、当然ながら再び生き返させられて(一応全作死んだ「シャークトパス」の卵という設定)、今度はどこぞのバカが作ってしまった「バラクーダ」と「翼竜プテラノドン)」を掛け合わせた怪物「プテラクーダ」と戦うという、東宝特撮映画の『ゴジラ』から『ゴジラの逆襲』へと続いていく“王道”展開になっていきます。しかも全作の悪役からちょっぴり善玉を演じる辺りが、『ターミネーター』シリーズのシュワちゃんみたいで微笑ましくなったりします。そして、前出の『シャークトパスvs狼鯨』と続いていくのでございます。

 このように、単体でスタートしてからその後毎回ライバル怪獣と戦う、という“怪獣プロレス”展開や、時と場合によって善玉と悪玉を使い分けるという設定が、前記の通り、東宝の『ゴジラ』シリーズを踏襲しているようで、大変面白うございます。また本作はかの“B級娯楽の帝王”ロジャーコーマン御大によるものですが、他のところ(アラサイム)でも「メガ・シャーク」シリーズってのがあって、ここでは「ジャイアントオクトパス」・「クロコザウルス」・「グレートタイタン(これモロ「進撃の巨人」)」等々ようわけの分からん怪物たちと「メガ・シャーク」が戦うのですが、特に「メカ・シャーク」なる、名前ですでに“出オチ”な奴など、まさに「メカゴジラ」を彷彿させるわけでありまして、何かアメリカの反メジャーな映画会社がよってたかって東宝ゴジラに対抗しているような……否、しゃぶり尽くしているような感を覚えるのでございます(「トリプルヘッド・ジョーズ」なる“サメ版キングギドラ”もいるし……)。まあ、B級SFで“サメ”ものが乱作されるのも、かつてスピルバーグの『ジョーズ』によって本来自分たちのテリトリーであったB級生物パニック映画市場がメジャーに荒らされた、その反動によるものと理解しておりますが……

 まあ、何はともあれ、ギャレスエドワーズ版『ゴジラ』や『シン・ゴジラ』と行ったところでレジェンダリーと東宝の蜜月が続いているようでございますが、その影で、その手法でしたたかに稼いでいる、コーマン一派やアラサイムも、虎視眈々と「ゴジラ」の後継者の座を狙っているような気がしてなりません。