神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

続「広島発ヒロインアクション」の行く末

 どうも昨日の記事を読み返したら、あまりにも舌足らずな内容……ヾ(ーー )  そこでもう少し加筆してみたい(;^_^A

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 シリーズ処女作の『令嬢探偵★モロボシアイ』に関しては、まず「ヒロインアクションムービー」ありきだったんで、「東京から来たヒロインが広島で戦う」という基本テーマ以外は、ストーリーは高橋監督に任せっきりだった。確か、主人公の財閥令嬢が広島にやってくる動機が、ただ「原爆ドームを生で見たい」だけであり、その点に現実味があるか否かを話し合った記憶がある(実際そんなことはあり得るとのことだった)。

 そこで“行く末”を考えるにあたり、現状では2作目以降続く、不肖・監督胤森の作品を整理してみたい。
 
 第2弾から、図らずも3本続けてのシリーズとなった『天使諜報★神宮寺真琴』については、元々「スケバン刑事」を中心とする80年代東映系ヒロインアクションが好きだったんで、そのフォーマットに従って思い通りの作品を撮ろうと始めた企画だった。ストーリーは過去に「スケバン刑事広島版」として撮る予定(否、実際に8ミリ映画として撮影したものの、アフレコ未了で頓挫した……)だった企画「狙われた生徒会長」をそのまま流用し、また別の企画(こちらは企画倒れ)であった『シンデレラの懸賞金』に登場する女性同士のマネージャーとエージェント、という設定を活かして、本作品は始まった。後に上記両作品は「神宮寺真琴シリーズ」の作品として換骨奪胎することとなる。

 作品順としては5作目にあたる、第3弾の『特命探偵☆葛城アキ』では、初めて舞台を広島から隣接する呉に移し、それによって主人公も元女性海上自衛官(WAVE)と設定した。また「神宮寺真琴」が男勝りのぶっきらぼうな好漢だったのと対照的に、「葛城アキ」は女性らしい優しさと慎ましさ、それでいて“めっぽう強い”キャラクターとし、探偵社の上司である元海自時代の上官に頭が上がらない可笑しさも兼ね備えた。「神宮寺真琴」と比べても、より現実味の欠ける不思議なヒロインとなった。

 続いて6作目 第4弾の『電光石火☆八城忍」では、今までの設定をガラリと変えて、どの団体にも属さない孤高の女戦士、というキャラクターを与えた。前2ヒロインとは異なり、当初から続編は考えず、1本の映画として企画していたので、とにかくヒロインが拉致された邪なカルト集団から脱走し、やがて決戦を挑む、という、いわば「仮面ライダー」のような王道設定で撮ることにした。そのため主人公は記憶を失い、そのせいもあって余り感情を表に出さない寡黙なキャラとなった。ちなみに自分の中では、過去のヒロインが「スケバン刑事」設定だったのに対し、本作はその次回作である「少女コマンドーIZUMI」を十分意識して制作したのだが、最近になって、「広島発ヒロインアクションまつり2016」にお越しいただいた方のブログに同様の指摘があってビックリしてしまった(;^_^A

 最新作の第5弾、『学園特捜☆伍代聖羅』では、短期間の企画・制作で且つ短編ということもあって、余りテーマに拘らず、とにかくアクションがあって楽しい小品を目指して撮影した。主人公は再び高飛車なキャラに戻り、世を忍ぶ仮の姿と、本来のヒロインという2面性を持つ、という点で、「神宮寺真琴」の世界を踏襲する形となった。また男の上司マネージャー、高校生に扮して学園に身を隠す等々、これまた、「広島発ヒロインアクションまつり2016」にお越しいただいた別の方のFBで「スケバン刑事のまんまの設定」と指摘があって、これまた「そうか! なるほど……」と思ってしまったよヾ(ーー )

 そんなわけで、もしこれからその不肖監督の下、第6弾(もしくは第7弾)と新たなアクションヒロインの物語が作成されるならば、どんなヒロインが登場するのか……もはや「主人公」「上司・執事・マネージャーといった後見人」というキャラ設定では行き詰まりそうだし、かといって「八城忍」のような“変化球”で行くならば又新たに頭を絞って考えないといけない。

 そうなってくると、もうSF的要素を織り込んでの“変身ヒロイン”とか「ガンジー」や「マザーテレサ」のように慈愛に満ちた“戦わないヒロイン”とか、もしくは“チャーリーズエンジェル"よろしく集団でチームを作って戦うとか(これじゃ「風間三姉妹」か……?)、そんな斬新なキャラクターを検討していく必要があるようだ。

 まあ、そんなことを考えるのも、なかなか楽しいんだけどね(;^_^A