神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

「トワーニ」~徒花の“ヒロインアクション工房”~

 前回のブログで話題にした佐藤江梨子版『キューティ-ハニー』を制作したのが「トワーニ」にという会社。Wikiによると「東芝」「ワーナーブラザーズ」「日テレ」の三社が共同出資して設立された映画制作会社だそうである。

 僅か4年で解散の憂き目に遭い、実際に制作された作品は4本しかないそうなのだが、そのフィルモグラフィーが何とも凄い!

 2003年制作の『ドッペルゲンガー』は抜きにしても、『ガメラ3』に端役で出演した安藤希主演の時代劇風アクション『さくや妖怪伝』(2000年)といい、佐田真由美黒谷友香の競演が光るSFチックな刑事モノ『天使の牙BTA』(2003年)といい(確かお騒がせデュオ「tATu」が主題歌を歌ってたっけ……)、そして『キューティーハニー』といい、どれも良質の“ヒロインアクションムービー”ばかり。まるで昨今のイチヱンポッポフィルム(10年で7作の広島発ヒロインアクションムービー”を制作)のようだ(;^_^A (ちなみに人生で2番目に買ったDVDが件の『さくや妖怪伝』だったりするんだな(^^))

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 21世紀になってCG技術が飛躍的に発達し、その結果、逆に映像のみならずストーリーさえも“リアル”を求めるようになった気がする昨今の映画界において、馬鹿馬鹿しいまでのハッタリと外連味に満ちた、それこそ70年代の東映アクションや、80年代の東映系ヒロインアクション(フィルム)ドラマのような映画を撮る最後の砦が、この「トワーニ」だったのかも知れないと思うと、もう10年以上前の話ではあるが、この会社の解散は本当に惜しい(そんな世界観を今も継承しているのは、『電エース』の河崎実監督・『電人ザボーガー』の井口昇監督・そしてロジャーコーマン御大ぐらいしかない……)。

 でも最近になって、リック・ベンソンの『LUCY』のような荒唐無稽且つ完全無欠の最強ヒロインアクションムービーが制作される環境を観るにつけ、この「トワーニ」の遺志を継承するような制作会社、制作者、監督が登場するのを祈念してやまない。

 ことインディーズムービー界では私も名乗りを上げたいと思ってるけどねヾ(ーー )