神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

アイドルスナイパー!

  過日、稲葉司監督の“ヒロインアクションムービー”『アイドルスナイパー』を5作連続で観賞する機会に恵まれた。前回のIPF上映会でその第一作を公開して以来、卓越した技術と演技、そして“わかってくれている”巧みな演出に心酔していた同シリーズだが、改めて全編を観賞して、この作品の“凄さ”を実感した。

  ストーリー展開の安定感かつ豪華感、ガンエフェクトのすばらしさ、多くのカットにおけるフィックスの安定感、素晴らしいキャストの、世界観を理解した素晴らしすぎる演技……80年代の展開を最新の...
技術とあたかもスタッフキャストがスクラムを組んでいるかのごとき盛り上がりに満ちた演出で描いている所など心憎いばかりである。

 この作品は、レンタルショップでの貸し出しも可能なDVD作品仕立てになっている。まあこのクオリティーの高さかから云えば当然だと思うけど……

 娯楽系エンターティメントがとかく過小評価されるインディーズムービー界。そりゃ、アートに走って幻想かつ実験的映画を撮れば、それなりに持ち上げられるだろう。しかし、揶揄されるエンターティメントな自主映画の場合、興行のために制作する大手映画会社がライバルという、過酷な環境の中で素晴らしい、みんなが純粋に楽しめる作品を撮る、という果てしなき高いハードルを越えて映画作りをしているのだ。

 私のような駆け出しではとてもなしえない、そんな果てしなく高いハードルに、果敢にチャレンジし、もうちょっとで越えそうな活躍を魅せているのが、全編の監督である稲葉司氏であり。それを信じて共に映画を撮り続けるスタッフキャストといった最高の“クルー”に寄るものと確信する。何とも素晴らしいし、是非あやかりたいと願っている。
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 そしていつかは「アイドルスナイパー」シリーズに対抗できるオリジナルのヒロインアクションムービーが撮れたら、と切に願う。