神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

『OUR HOUSE』最終回に思う

 今夜『OUR HOUSE』の最終回を観た。

イメージ 1

 見始めたのがここ最近、しかも“ながら見”だったんでストーリー展開の詳細はよくわかっていないが、その上で最終回に至る感想を書くとこうだ(ネタバレあり・飽くまで私感です)。

 とある男には4人の子供がいるが、妻(母)はすでに他界。そんな家族の元に訪れたのは男(父)の恋人として登場した金髪の外国人女性。そんな彼女を“新しい母親”として認める訳にはいかない子供たちと外国人女性の間にあらゆる葛藤が生じ、やがて紆余曲折を経て、彼女は子供たちから受け入れられ始める。そんな折、母とうり二つの(母の妹の)女性が現れ、子供達は動揺する。そしてその新たな父親の恋人に心傾く父と娘の姿に、独り身を引く外国人女性。しかし、新たな父の恋人には、父への愛はあっても子供たちを養育する気はサラサラない。そのまま父親とともに駆け落ち(ってこの場合いうのかなぁ……?)恋人の態度に困惑した娘たちは、父親(男)不在のまま、件の外国人女性に自分たちの家に戻り、自分たちの母親(っていうか、体の良い“家政婦”)になってほしいと、都合のいい物言いで懇願する。その姿に承諾してしまう件の女性……そんな後味の悪さを感じてしまった。これじゃあまりに外国人女性がかわいそうすぎるではないか!

 実際には、父親には新たな恋人とかけ落ちする気などなく、彼女や家族を出し抜くことで子供たちと外国人女性との絆を深めさせようと魂胆した、というオチが用意されていたようだが、それこそたちの悪いタイプのご都合主義(つまり気持ちよく欺いてくれないもの)で、なかなか承伏できず、すっきりしなかった。飽くまで私感だけど……

 この『OUR HOUSE』は低視聴率に泣き、今回打ち切りという形で最終回を迎えたそうだが、そんな事態に、あの野島伸司が“キレ”て、あえてあんな強引なエンディングを用意したのではないか、と勘ぐってしまう。懐メロの「愛を止めないで」(オフコース)を『一つ屋根の下で』に「サボテンの花」(財津和夫)を配したように流してくれるし、芦田愛菜はセーラー服を“背伸びして”着てるし、広島ゆかりの『マッサン』のヒロインを演じたシャーロット・ケイト・フォックスも出てるし、それはそれで興味深かったドラマだっただけに“風評”に叩かれての売り切りは残念だったな。なんか“潰された”感があってさ……

 ところで、本作にせよ、橋本環奈の『セーラー服と機関銃』にせよ、『テラフォーマーズ』にせよ、“ちょっとこざかしい”映画・ドラマをよってたかって叩いて“正義”面している輩が多いのも困ったものだ(しかも個人の投稿・ブログ・ツイッターのみならず、メジャーなマスコミまで)。これでは観る前から評価が決まってしまう。とかく日本人は“振り回されやすく・影響されやすい”人間だから……。

 意地になって“叩き”に入っていいのは、悪質な“プロパガンダ”政治・宗教映画のみなはずなんで、せめて娯楽映画・ドラマまで“つぶし”にかからなくてもいいよ。評価は個々に下させればいいもの……