神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

ビオランテ靖子!

 ついにハリウッド版『GODZILLA』の日本公開がスタートしたが、それに先駆けて(大分前の話だが……)実施された“日本映画専門チャンネル”の「ゴジラ総選挙」に於いて、1位を獲得したのは『ゴジラvsビオランテ』だった。
 
  本作は、自分の中では『キングコング対ゴジラ』『ゴジラモスラキングギドラ大怪獣総攻撃』と共に大好きな作品で、実は是非投票したいと考えていた作品だった。最終ノミネートには『~大怪獣総攻撃』と並んでエントリーされてはいたものの、当然『ゴジラ』(1954年版)が“鉄板”だと思っていただけに、本当に驚いたね(^^)  確か先月の20日が発表だったと記憶しているけど、その日夕刻帰宅した時、本作を放映していたので、「確かこの時間帯は“ゴジラ総選挙”の結果を発表しているはずなのだが……」なんて思ってすぐに、「ああそうか! 『ビオランテ』が1位を獲得したんだ!」という事実に気づいてびっくりしたことを記憶している。なんだか、昨年のJ1リーグ最終戦で、当然マリノス優勝とあきらめていたのに、その優勝の歓喜にわき上がる選手が“紫”(サンフレッチェ広島)だったときの驚きに似ていたかな(^^)
 
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 ストーリー展開に関しては、当ブログで紹介することも憚られるような“男臭い”展開(それはそれで実に面白かったが……)の作品だったが、そんな中でも、ビオランテの設定が“バラとG(ゴジラ)細胞と白神博士の娘・英理加(沢口靖子)の融合”によって生まれた怪獣だったことは非常に興味深い。ゴジラの猛威に対しビオランテは殆ど人間文明の破壊を行わない点(襲ったのは白神博士の敵ともいえるバイオメジャーのみ)、ビオランテの戦闘がある種ゴジラに対する“人間側の防波堤”的だった点(だからビオランテゴジラ撃退後“都合よく”宇宙に飛散していく)などを鑑みると、もしかしたら「ビオランテに宿った英理加の意思がその行動を制御していたのでははいか」との憶測が芽生える。そうなるとビオランテは「女性が操る怪獣」という点で“メカギドラ”や“機龍”の先駈けともいえる存在に成りうる可能性を秘めた怪獣だったのかも知れない。そんな点では、ビオランテがその後一度も「ゴジラ映画」に絡まなかったことは残念な限りだ。
 
 何か危機に直面したとき、人類は宇宙に向かって「“ビオランテ靖子”!」と念じてみよう。そうすればモスラよろしくビオランテが人類のために降臨してくれるかも知れない(^^)