『メガ・シャークvsジャイアント・オクトパス』!!
2014年最初にきちんと観た映画がこれ。『メガシャークvsジャイアントオクトパス』!
勿論、レンタルDVDでの観賞だ タイトルからしてそそられるが、なかなか期待通りの“トンデモ映画”で実に楽しかったよ
ストーリーは、米海軍の秘密兵器の極秘実験の影響でアラスカの海に“都合良く”取っ組み合ったまま冷凍保存されていた太古の生物メガロドン(メガシャーク)と巨大鮹(まんまジャイアントオクトパス)が現代に甦り(これって『最後の海底巨獣』の設定じゃ……)、片やカリフォルニアの沖合で暴れ回り、もう一方は何故か日本海近海の石油コンビナート(新潟付近か?)を襲う。特にメガロドンの方は、着陸態勢に入ろうとしていた飛行中のジャンボジェット機を、海面からジャンプ(?)して噛み切ってしまう(?) またカリフォルニアの金門橋を、彼にとっては軽めのジャンプで食いちぎってしまう(!)など、暴れ放題。とにかくデカいの一言に尽きる! この後も米海軍の大型原潜を鉛筆のようにかみ砕くシーンもあって、この大きさはゴジラなどの比ではない。おそらく「電エース」http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%BB%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%82%B9並みでは無かろうか
この巨大生物たちに人類はなすすべもなく、核兵器こそ唯一の手段と考えるに至るが、若き(というか若干薹が立った)科学者たちがフェロモンによってお互いを戦わせて「双方共倒れ」を図る作戦を考えて(これまた『キングコング対ゴジラ』クライマックスのまんま……)、精製したお互いのフェルモンを潜水艦から散布し、2頭をおびき寄せて戦わせる、というクライマックスに突入する。
さて、その感想だが……サンドラ・ブロック(&サラ・ジェシカ・ハーパー)風のヒロインに、デニス・ホッパー風の恩師、そしてトヨエツ風の科学者(日本人役だけど、演じるのは中国系)といった“Bテイスト”あふれるキャスティングに、チープなCG(潜水艦とメガロドンの質感が一緒・実写の軍艦からCGの砲撃・実際の軍艦とCGの軍艦が明らかに別物 等々)、そして“軍艦の艦橋セットは全て同じで狭く、とても艦橋とは思えない”“メインの米海軍基地は外に配管むき出しの工場施設(あたかも“ヒロピン”の敵アジトを彷彿させる)、“とにかく室内セットの全てがショボい”“何千人も犠牲者が出た大惨事なのに、それは台詞だけで片付けられている”などのチープさも相まって、かなりの“B級度”の高い作品に仕上がっている。
一応“ヒロインアクションブログ”なんで、ヒロインの画像も貼っておくよ
また、全編を流れる曲のテイストは「平成ガメラ」シリーズ風だし、圧迫感あふれる海洋のシーンは『ゴジラモスラキングギドラ大怪獣総攻撃』の雰囲気だし、劇中メガロドンに襲われて浜に打ち上げられた巨大鯨の死骸は『東京SOS』のカメーバを彷彿させるし……と日本怪獣映画にオマージュを捧げているのかパクっているのかわからない(でも監督はかなり日本の怪獣に造詣が深いのだろう)演出もなかなかだった。
そんなわけで、ハリウッドB(C?)級映画の王道を極めたような作品だったが、実は結構楽しめた。予定調和過ぎるくらいのハッピーエンドだったし 勿論、この映画を劇場のロードショー公開で観たり、実費を払ってDVDを購入したのならば腹も立ったろうが、CSで観たとか、レンタルショップの“金曜日旧作DVD1本100円レンタル”で借りて観るには一向に構わない出来だと思う。洋画の同時上映(併映)作品として観たのならば、結構喜んだかも知れない。それこそ、広島で云えば旧“広島リッツ劇場”辺りで流れそうな作品だもの
そういえば、このシリーズにはこんな作品もあるようなんで、見つけたらまた観てみたいな。勿論“金曜日旧作DVD1本100円レンタル”でだけど