神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

俺はお前を愛してる、いつでも、いつでも

 部員の頑張りへの感激から一転して、今日は仕事を休んでの病院三昧。新しい病名が発覚したため、その検査のために朝から他の病院への通院に終日付き合った。

 見舞客の立場で、病室の窓越しに広がる鮮やかな風景を見て、万感の思いに思わず涙ぐみ……って、何かの映画(ドラマ)のワンシーンにあったな。

 新たな病院で検査後、周りの患者の何気ない会話で、我が身の現状を知るのではないか、と端からビクビクする……って、そんな映画(ドラマ)もあったっけ。

 検査・診療を待つ間、待合室の廊下で思わず何度も涙ぐみ涙ぐみ涙ぐみ……もう涙も枯れ果てそうな、という生まれて初めての体験をしながら、ふと「いやオレはこの“映画(ドラマ)”の視聴者じゃない、出演者なんだぞ!」と思い、我が身を奮い立たせた。それでも涙は止まらなかったけど。

 そして最後の説明。医者の口をついて出てくる言葉は、まさに“三文お涙頂戴ドラマ”のごとき内容だった。「ああオレは悪いメロドラマを見てるんじゃないか?」と思うくらい。自分がまるで“宇津井健”にでもなったような気分で、信じられない現実を聞かされることになった。あり得ない事態、あり得ない稀有なケースの病状、そして今後……ある程度ネットの知識で解っていた内容とはいえ、こうやって2人を前に面と向かって語られると、「これはやはり現実として受け入れざるを得ない」と思うに至った。

 しかし、この種の治療実績が日本2位の病院の、中四国でも有数の治療実績を誇るその医者の、何とも自信に満ちた説明を聞いているウチに、もしかしたら、私の思う“奇跡”の可能性が全くないわけではないかな、と思えるようになってきた。

 勿論、その過程では想像を絶する過酷な治療が待ちかまえている。それを背負わさせなければならないことを考えると、気も狂わんばかりに辛いが、それでも、それこそ0%が3%ぐらいになったような、変な希望がわいてきた。

 その後、現在入院中の病院に戻る前、久しぶりに二人きりで大型スーパーに足を運んで会食したが、その時、いきなり手を繋いできた。それこそ8年ぶり位だ。思えば結婚当初は、毎日手を繋がなければ眠れないほどの甘えん坊だった。子どものようにギュ〜っと握りしめてくるその手のひらの感触に、また違う意味で涙があふれてきた。コイツを守れるのは俺しかない、そう思った。例え僅かな可能性でも、そのためには何でもやってやろう、と強く念じた。

 夏にはみんなでもう一度ディズニーランドへ行こう。その時には幕張に泊まってマリーンズの試合を見よう。また福岡のヒルトンにもう一回泊まってホークスの試合を見よう。一泊二日で山口の笠戸島ハイツに泊まって……来年小学校に上がる娘たちが幼稚園児のうちにあらゆる公共機関で旅行しようと考えていた、そんなささやかな計画が、今やとてつもなく高いハードルになってしまったけれど、いつかは絶対実現してやる。

 今回の“戦い”は果てしなく長い。そして残念ながら“勝利”はない。でも絶対負けないで頑張ってやる。負けなければ、それでいいのだ。今日から「最大の後援者」として「二人の娘を守る“主夫”」として「3年生担任」として、この絶望と希望に満ちた2013年度を突っ走ってやる。その結果、我が身は“蜂の巣”のように壊れてしまうかも知れないけれど、絶対に倒れないよ、死なないよ。だって私には守るべき人がいるから……
 
 正直、「死にたい」より「死ぬわけにはいかない」の方が何十倍もきついが、それでも意地で生きてやるよ!