神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

全てのマイノリティーに捧げる応援歌「ガガガガガガガ」

 NHKドラマ『トクサツガガガ』が最終回を迎えてから久しいんだけど、今更ながらここ最近、当番組のエンディングテーマ及び、劇中特撮ドラマ『獅風怒闘 ジュウショウワン』主題歌でもある、ゴールデンボンバーの「ガガガガガガガ」にハマっている(;^_^A

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 この歌は、番組世界そのままに、人目を忍びながら特撮愛を追求する主人公の思いを代弁するような歌詞で、しかもメロディーラインはしっかり特撮ドラマのそれを踏襲した(もともと“金爆”の曲ってそんなのが多かったけど(;^_^A)ものになっている。また『ジュウショウワン』の主題歌としても流れる1番の歌詞には「(僕の)世界を守るため~♪」「敵か、味方か~♪」「この世界中~♪」「未来が~♪」といったフレーズを巧みに折り込んで、一見いかにもヒーローものの主題歌然とした内容にしているテクニックは秀逸である。それで言えば、「ガガガ、ガガガ、ガガガ~♪」「バババ、ガガファ、houever~♪」といった擬音(擬態?)語も、あたかも「ブロロロロ~♪」(超人バロム1)「バラバラババンバン~♪」(鋼鉄ジーグ)のそれを彷彿させ、それこそ水木一郎串田アキラ辺りにもカヴァーしてもらいたい位だ。しかも歌詞そのものは、全体を通して、特撮マニアのみならず、世の中のあらゆるジャンルの全ての「マイノリティー」に捧げる賛歌となっているところが、まさに“涙もの”の素晴らしい歌だ。作詞作曲を務めた“金爆”の鬼龍院翔は、この曲を創るに辺り、『トクサツガガガ』の原作本(漫画)を熟読したそうである。


 この「マイノリティー」への愛に満ちあふれた歌には、聴いていて涙を禁じ得なかった。実際このドラマのように「特撮」という嗜好をそこまで隠す必要があるのかなんて思いはあるんだけれど(勿論劇中、主人公・仲村叶と母親と長年にわたる“葛藤”がある訳なんだけれど)、それにしても本来高校生ぐらいになったら“卒業”しなければならない幼少期の趣味を社会人になっても捨てきれないことへの「世間体」を考えると、この気持ちは痛いほど分かる。ましてや我々の世代は「ウルトラシリーズ」や「仮面ライダー」を筆頭に巷にあふれかえった特撮ドラマ、映画館でもまだ「ゴジラ」も「ガメラ」をシリーズとして毎年公開されていたを幼少期にいやと云うほど享受してきているだけに、その思いは切実だ。

 それに「マイノリティー」といえば、今も継続して活動している“自主映画”だって、今でこそ一般に認知もされているが、昔は特異な趣味、しかも芸術系や実験映画系と比べ、娯楽映画はその世界でもさらに「マイノリティー」な存在だった。その頃は、主演をお願いした子の親から「娘を“ビデオ”に出すってどういうことですか!」(本当はフィルムで映画なんだけど……)なんてクレームの電話をいただいたこともあったっけ……(ノ_-。) そう思うと、今まで「マイノリティー」の辛酸をなめ続けてきただけに、この「エール」ともいえる「ガガガガガガガ」を聴くと、図らずも泣けてくるのかも知れない。なんかいい歌に出会えたよ(;^_^A


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