「ウルトラゾーン」とは何ぞや?
「ウルトラゾーン」という特撮番組がある。タイトルから察しがつくように、かの円谷プロ制作の特撮バラエティ」である。この番組はテレビ東京系で放映されていたが、生憎同局のネットがない地元広島ではなかなか観る機会に恵まれず、最近深夜枠でようやく放映。知人が録画したDVDによって、今日やっと観ることができた。
その内容とは……「もし転校生がサドラーだったら」……? 特撮バラエティーだけに、そんなフザけたネタで番組は進行していた。これだけ書くと、笑いを通り越して怒りの一つも覚えそうだが、そんな馬鹿馬鹿しいネタを、結構おどろおどろしいタッチで描いていた。まるで“実相寺昭雄”世界を意識したようなカメラアングル。くすんだ映像、そして随所にちりばめた往年のウルトラサウンドBGM。どれもかつてのウルトラファンにもニヤリとさせるような、心憎い演出がなされていた。そう言えば、「ウルトラマン」のタイトルバックを模して、そのバックに「ウルトラQ」のテーマが流れるOPタイトルは、なかなかの出来で、観ていてグッときたよ(笑)
このようなノリを観るにつけ、あたかも自主映画人が往年の名作にリスペクトを捧げつつ描いた“バカ映画”といった雰囲気で、とても興味深い番組だった。深夜だけど、ちょっと本気で観てみようかな(笑)
スチールは、番組の進行役ともいうべき、タカダリホ隊員。「いかにも円谷!」といったコスチュームも凛々しく、そして可憐な容貌。まさに“正統派女性隊員”だ。彼女の姿に触れるだけでも一見の価値アリ!