プロレスは昭和
一日前になってしまったんだけれど……7月30日は「プロレス記念日」だということで……
この記念日は、力道山時代にまで遡る話のようだが、力道山の不遇の死から2か月後に世に生を受け、力道山の生きていた時代を知らない身としては、何とも複雑な心境だ。それに子供の頃、自分の住んでいた地域では「国際プロレス」の放送しかなくて、アニメ『タイガーマスク』に登城する馬場も猪木も大木も坂口も、後に「ワールドプロレスリング」が始まるまでは、実際の姿を見ることは叶わなかった。
でもプロレスはめっちゃ好きだったし、今でもCSでプロレスが放映されたらつい見てしまう。ミスター高橋氏著の”プロレス界暴露本”読んだ後でも、その思いは変わらない。むしろプロレスの試合に“アングル”が存在すると知った時にも、逆にホッとしたくらいだ。そのくらい不可解な判定の試合が多かった。それにわざとらしいレフェリングも多かった。もしこれが真剣勝負ならば、こんな阿呆なことはない、ってくらいに。そしてその筆頭が、件のミスター高橋だったけどね(;^_^A
でも、これはホンマ“ガチンコ”だったな、って思うのは、昭和50年の坂口征二vs大木金太郎戦だろう。遡って昭和48年の日本プロレス崩壊の頃からの因縁浅からぬ2人の対決は、以前VTRで観たが、感情むき出しの壮絶な試合だった。前期の因縁を知ってみれば、その迫力もあすようなものだ。ただこれこそが本当の意味での“試合””真剣勝負”といえるものだろう。
ミスター高橋は、アングルで構成されたプロレスを、“八百長”ではなく「演技」と位置づけ、アクション俳優があらかじめ勝ち負けを事前に決めて演じることを八百長と言わないのと同じだ、と自著で論じている。そしてそのことをカミングアウトしてひたすらエンタメ路線を突き進むWWEがしっかり市民権を得ているということも。そういう意味では、「ハッスル」には頑張ってほしかった。「空中元彌チョップ」とか最高だったし(;^_^A
という訳で、今日は「プロレス記念日」。未だにプロレス好きなことは前述の通りだが、リアルタイムのプロレスにはどうもついていけないところがあって、結局は“昭和プロレス”ばっかり、CSのリバイバル放送で楽しんでいる(;^_^A