神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

8ミリフィルムを巡って

 奇しくも今週のCS・WOWOWプラスでは、『8mm』『SUPER8』という、2本の“8ミリフィルム”をモチーフにしたハリウッド映画が放映される(された)。

 

 

 もっとも、そのアプローチの仕方は対極をなしていて、ニコラス・ケイジ主演、ジョエル・シュマッカー監督作品の『8mm』は、少女を拉致監禁し殺害するスナップフィルムというか“ブルーフィルムルム”として8ミリフィルムが登場するホラー&サスペンスな内容に対し、宇宙の未知なる存在との遭遇を画いた、J.J.エイブラムス監督の『SUPER8』では、事件に巻き込まれる主人公他ハイスクールの仲間たちが8ミリフィルムでゾンビ映画を制作するという形で8ミリフィルムとの関わりが描かれている。

 

 いずれにしても、実際に8ミリフィルムが描かれているのがいい。

 

 ここまでビデオ・デジタル動画が普及した現代においては、撮影に照明などのいろいろな条件が生じ、かつ高価で撮り直しがきかないフィルムなんていうフォーマットは、全く以て未知の面倒な媒体にしか思えないだろう。それどころか、その存在さえも知らない若者は多いと思う。

 

 しかし、少なくとも80年代まで、自主映画を撮るものにとって、8ミリフィルムは何とか手が届く唯一の撮影媒体だった。またフィルム独特の“虚構を現実に変える素敵な不思議なフィルター”という側面に大いに助けられて、おかげさまで1998年まで8ミリフィルム映画の制作を続けてきた。

 

 奇しくも、先のブログで、8ミリフィルム時代の仲間と久しぶりに映画談議に華を咲かせたり、その前には久しぶりに8ミリ映写機を駆動させたことを書いたばかりだ。そんなタイミングで、今回WOWOWプラスでの両“8ミリフィルムをモチーフにしたハリウッド映画”が連続放映されたのは、何やら運命めいたものを感じる。

 

 となると、ここらで8ミリフィルムに特化したイベントでも開催したくなるよなぁ(;^_^A

 

 ちなみに、『8mm』のシュマッカー監督は、かの“プッツン映画”『フォーリング・タウン』や、ビザール感満開のボンテージヒロインとしてのバットガールアリシア・シルヴァーストーン)を登場させた『バットマン & ロビン Mr.フリーズの逆襲』を世に送り出していたんだね(;^_^A