神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

「不要不急」とは何ぞや?(# ゚Д゚)

 この連休、巷の自粛ムードの中、予定していた“里帰り”は中止となり、せめてもの思い出作りにと、先日浜田の水族館「アクアス」に行ってきた。ただ当然ながら、入場時には“厳戒態勢”が敷かれ、名物のシロイルカショーも厳格なる人数制限が行われていて、結局観ることが叶わなかった。

 

カブトガニが、大林宣彦監督『漂流教室』の“怪物”に見えた!

 

 ところで、「浜田市も県外では?」とのご指摘もあろうが、勿論検温はしたし、食事は車内で摂ったから、マスクも一切外していない。意図的に他者との距離はとったつもりだ。尤も向こうから近づかれることはあったけどね。

 

 別に今回の「アクアス」行きが何かの“抗議行動”だったわけでも何でもないけれど、そんな思いをさせられてしまうこと自体、今の情勢には疑問を感じずにはいられない。

 

 現在外出自粛が叫ばれている都内で、それでも外出する者にインタビューした際、「マスクをしているからいいではないか」との回答が多かったという。そのことを捉えて「けしからん」とまことしやかに語るコメンテーターがいる。しかしこの回答は至極当たり前ものじゃないのか? もし「マスクだけじゃ危険」というならば、そもそもここまで「マスク着用」を半ば強迫的に強いた社会はなんだったんだ。マスクはたんなる気休めか? だったらなんで皆につけたくもないマスクをここまで強要したんだ? 本来マスク云々以前より、外出禁止にすればいいじゃないか。

 

 そもそも「不要不急」とか「自粛」とか、曖昧かつ責任を国民に強いる言葉が大嫌いだ。本当に「不要不急」ってのは、それをしなければ直接生命の危機につながる行為を指すんじゃないか。だったら、この新型コロナ禍でも、マスクして通勤列車に載ってるサラリーマンの通勤は「不要不急」か? 勿論働いて金を稼がなければ生活が立ち行かないのはわかる。でもそれは金があれば解決する問題だ。他国では、徹底的な封じ込めのため、国民に外出禁止を強いるが、それに伴う補償にも本気で取り組んでいる。尤も、そんなことをしたら国は多額の借金にまみれると指摘する輩もいる。でもそもそも税金ってなんだ。決して“年貢”ではない、我々から国に出した出資金のようなものだ。だから、補助金を“出してやる”ではなく、我々が国に預けた金を“一旦戻す”ことなのだ。金が少なければ、まさに「不要不急」な買い物をしなければいいだけだ。今の「不要不急」は国民の生活であって、アメリカから購入するバカなほど高い“おもちゃ”や金持ちをさらに優遇する“法人税減税”では決してない。事実韓国はアメリカからの戦闘機購入を一時凍結したではないか。

 

 考えてみれば、レジ袋有料化といい、ゴールデンウィーク時のETC割引廃止といい、政府与党の政策は、どれも国民に負担を強いる(金を払わせる)ものばかり。それでいて、外出は控えろ、会食は御法度、県外には出るな、海外旅行なんて持っての他などといいながら、与党議員は平気で会食、三密が予想される聖火リレーは感染者が出ようとお構いなし、東京五輪での海外からの入国はOKなどなど、もうメチャクチャ! それをマスメディアがよってたかって「既成事実」にしていくおぞましさ。

 

 「不要不急」は国民の生活維持であって「五輪」ではない。でもそんな当たり前のことが出来ていないのは、そしてそれを許してしまうのは、実は我々国民が本当の意味で「世間知らずのバカ」だからに他ならない。だから平気で為政者からバカにされる。舐められる。だったら次の選挙で我々をバカにし続け、メディアと結託して我々を欺き続けた為政者に、本気で鉄槌を下さなければならない。まして改憲の是非ともかく、少なくともこんないい加減な輩に国の根幹である憲法をいじらせてはならない。

 

 だから、参院選再選挙の投票率が四割にも満たない広島は、そんな「世間知らずのバカ」の極みであり、だから被爆地で反核平和を訴えている都市といわれながら、「保守王国」なんてことになるんだ。もっと本気で自分たちの生活の行く末を考えないと……