神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

「ラデツキー行進曲」が流れる“日常”

 昨晩、仕事帰りのカーラジオから、久しぶりに「ラデツキー行進曲」が流れてきた。これは地元ラジオ局RCC(中国放送)のプロ野球中継のオープニングテーマだ。

 

 野球好きの広島人であれば、この「ラデツキー行進曲」を聴くと、“パブロフの犬”の如く、地元出身の小林克也ナレによる「アールシーシー、カープナイラー(ナイター)~♪」のジングルと共に野球中継の始まりを期待してしまう。もう6月も中旬なので、例年ならばナイターもたけなわの時期。それが新型コロナウィルス禍によってペナントレースの開始が遅れに遅れ、昨晩やっと開幕に漕ぎ着けた。それを受けてのナイター中継。その冒頭に流れる「ラデツキー行進曲」に、ようやく日常を取り戻したような気分になった。

 

 

 注目の試合は横浜スタジアムにおける横浜vs広島の一戦。殊の外カープハマスタでは分が悪く、しかもベイスターズの先発は“天敵”今永とあって、あまり期待できないまま、それでも久々ということもあって野球TV観戦としゃれ込んだのだが、予想外の展開で佐々岡カープは開幕戦白星を挙げてしまった。

 

 序盤、調子が今一つの今永を相手にしながらチャンスに一打がです、逆に先発の大瀬良がロペスに一発を浴びて先制点を許す展開に、一時は暗澹たる思いに駆られてしまったが、結果的には、大瀬良の“省エネ”完投と、同点打にダメ押し2ラン(プロ入り初!)という投打の活躍で見事な快勝となった。この大瀬良の活躍ぶりには、かつて阪神時代の江夏豊が甲子園で9回まで相手をノーヒットノーランに押さえながら味方の援護なく延長戦に突入し、結局彼自身のサヨナラホームランで勝利した際に口にしたといわれる「野球は一人でやるもんや」の言葉を思い出させた。勿論、西川の勝ち越し打や三好の超ファインプレイ、ピレラの来日初ホーマーといったアシストがあっての結果だが……

 

 

 そういえば、阪神の先発投手・西も、自ら同点アーチと勝ち越し打をかっ飛ばし、投げても6回一失点の好投で、中継ぎ陣が逆転を許さなければ、「初の開幕戦での2先発投手本塁打」のプロ野球記録だけではなく「初の開幕戦での2先発投手による『野球は一人でやるもんや』」も達成できたのに、って思うと、西がちょっぴり可哀そうだったな。まあ、広島戦ではいつも好投するけど……

 

 それにしても、今回のセパ6試合は「首都圏」「大阪」「福岡」といずれも新型コロナウイルスの特別地域に指定された都市・地域ばかり。わざわざそれらの地域に試合会場を限定する意味があったのだろうか。ましてやそれらの地域と比べたら患者数が少ない広島・宮城のチームがわざわざそこに赴かせて試合をさせるのも、感染リスクを考えたらいかがなものか思う。大都市ほど新型コロナウイルスの感染リスクが高いのに、どうして無観客なのに大都市に拘るのかな、NPB機構は……?

 

 ちなみに、我が母校の後輩である、佐野が四番を務めた横浜も、有原が先発を務めた北海道日本ハムも、負けてしまった( ノД`) って、讀賣の小林を忘れとった……ヾ(- -;)

 

広島大瀬良12球団最速完投勝利、同点打&プロ1号
https://news.yahoo.co.jp/articles/3237437fdb84332fc9f0323dfa2d63666fc3faf8

<DeNA1-5広島>◇19日◇横浜

2年連続開幕投手を務めた広島大瀬良大地投手が9回4安打1失点の好投で、12球団最速の完投勝利を手にした。17日に29歳の誕生日を迎えたばかりの大黒柱が、佐々岡新監督に初勝利をプレゼントした。
 本調子ではない中、新球シュートを加えた持ち球を幅広く使いながら「何とか丁寧に投げようと思った」。1回は2球で2アウト、合計7球で三者凡退の滑り出し。2回はロペスに先制ソロを浴びたものの、6回まで1安打投球。直球と得意のカットボールを中心に、左右、縦、前後を使い、DeNA打線を手玉に取った。
 得意ではない打撃でも勝利に貢献した。5回1死三塁から今永の146キロ直球に食らいつき、同点打。9回2死一塁から国吉の高めの直球を強振して右翼席へダメ押し2ラン。プロ初本塁打が今季チーム1号となった。
 新型コロナウイルス感染拡大で開幕は3カ月延期。この日は降雨でさらにプレーボールが30分以上遅れた。初本塁打もハイタッチはなく、勝利の瞬間もエアハイタッチ。ヒーローインタビューも自らマイクを持った。「待ちに待った開幕でチームが勝てて良かった」。例年とは違う戦いの幕開け。待ちわびたシーズン開幕戦で得た白星の味はやはり、格別だった。