神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

ボスレーよ、さらば………

 今やすっかり「ドラえもん」の顔となった、水田わさび(何とカープファン!)。すでに先代の大山のぶ代に迫る勢いの認知ぶりだ。だが昭和世代にとっては、やはりドラえもん大山のぶ代でなくちゃ、って回顧している人も多いと思う。

 

 ところで、そんな大山のぶ代ドラえもんの声優としては三代目、なんて書いて、信じてくれる人がどれだけいるだろう。ちなみに彼女の先代の二代目は、『ドラゴンボール』の野沢雅代、そして栄えある“初代ドラえもん”は、何を隠そう、歴代唯一の男性で、かの大御所・富田耕生氏、その人なのである。この初代と二代目が声を当てたのが、1973年にわずか半年で打ち切りになった、日テレ版『ドラえもん』だったのである。諸事情で未だ封印作品の憂き目に遭っており、もはやオンエア当時の記憶をたどるしかないんだけれど。確か富田版ドラえもんは、「のび太くん!」なん「くん」づけはせず、それも独特の粘るような口調で「の~び太ァ~」って呼んでたのを覚えている。また二代目の野沢雅子に代わったのがいかにも唐突で、しかも野沢は同番組でそれまでボタ子役を演じていたので、大いなる違和感を覚えたものだった。

 

 

 

 

 この度、その大御所の富田耕生氏の訃報を知り、まず脳裏に浮かんだのが上記のドラえもんの思い出だった。

 

 また富田氏といえば忘れてはならないのが、TVシリーズ版『チャーリーズエンジェル』にレギュラー登場するジョン・ボスレー〈デイビット・ドイル〉の吹き替えだ。ちょうど最近「チャーリーズ・エンジェル」を話題にしたばかりだが、本作におけるボスレーがオリジナルの英語でしゃべるなんてとても受け入れられない。デイビット・ドイルが富田氏の声で語って初めて“ボスレー”なのである。

 

 

 

 こんな印象深いキャラじゃなくても、彼のフォルモグラフィーの膨大さから、気が付かないところで富田氏の声をテレビや映画で聴きながら成長してきたのかもしれない。その思い出を挙げたらそれこそきりがなくなりそうだ。

 

 アニメに限らず、海外ドラマが盛んに放映されていた昭和の時代、テレビに登場する外国人は皆日本語をしゃべっていた。そして、例えばピーター・フォーク小池朝雄の声でなければ”リアル”じゃない、なんて不思議な感覚を持ったものだった。そんな吹き替え海外ドラマ華やかかりし頃から、全速力で時代を駆け抜けた富田氏の御年84歳の往生には、「お疲れ様」の言葉しかない。あの聞きなれた声に二度と出会ないのは残念だが、再放送という形で過去の彼の美声はいつまで記録に記憶に残っていくだろう……合掌


初代ドラえもん声優・富田耕生さん死去 84歳 脳卒中
https://news.yahoo.co.jp/articles/4944dacec05ff70f4194b7a0bd2588d5fd5480c7