神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

ヒロインの覚醒 ~『The Witch 魔女』に期待!~

 

 先日、ウチのサークルのメンバーから紹介されたのが、『The Witch 魔女』というタイトルの韓流映画。最近当ブログで何度か『悪女/AKUJO』について言及していたので、この作品もきっと興味を持つだろうということで紹介してもらった次第である(^^)。その際、一緒に予告編のURLも添付してくれていたので、早速観てみたところ……もう、すごい作品だった(゚д゚)!

 

 

 

 

 キャッチコピー(惹句)は、「記憶を失った少女 平凡な女子高生がー《最強少女》に《覚醒する》」というもので、『悪女/AKUJO』のようなクライムアクションというよりも、本作の紹介記事にもあるようにサイキックバイオレンスといった方がしっくりくる内容らしい。予告編では、覚醒した主人公の常識を超えたアクションが披露されているが、あたかもスカーレット・ヨハンソンの『LUCY』のようなSFチックな雰囲気も持っている……ていうか、まさにSF映画だ。

 

 あらすじによると、養父母に育てられた主人公の女子高生・ジャユンが、認知症を患い始めた養母を救うために、一獲千金を狙ってオーディション番組に出演するが、その全国放送がきっかけで、彼女はなぜか怪しげな組織に追われるようになる、という展開で、やがて彼女には未知のパワーと凶暴性があることが判明し、そこから彼女と組織の二大勢力(片や彼女の殺戮を、片や彼女の捕獲を目指す)が三つ巴の様相を呈して、怒涛のクライマックスと思いもよらない真相に突き進んでいく、という内容らしい。

 

 主人公・ジャユンを演じるキム・ダミは、見るからに、ごく普通の虫も殺さないような愛くるしい少女、といった面持ちながら、その容姿のまま、血みどろの殺戮を展開するのだそうだ。この「虫も殺さないような娘に無理矢理アクション」ってのは、日本でも『スケバン刑事』以降連綿と続くアイドルアクションの王道だが、そこは何といっても韓流映画! この『The Witch 魔女』の場合、そのバイオレンス度合いが半端じゃない。それこそ、例えるならば「真っ赤な返り血を夏の白いセーラー服いっぱいに浴びで、うすら笑いを浮かべる南野陽子」みたいな、想像もつかない光景が、劇中展開するわけだから……(斉藤由貴ならちょっと想像できそう(;^_^A)。

 

 ちなみに本作は一昨年に既に公開された作品なんで、今となってはネット配信かレンタルDVDくらいしか観賞する機会はないんだけれど、ようやく『悪女/AKUJO』を最後まできちんと観ることが出来た、その余韻に浸っている間に是非観てみたいものだ。

 

 ところで、この「ヒロインの覚醒」っていうテーマは、最近CSの時代劇専門チャンネルで観た『隠密・奥の細道』第22話「炎に甦る女の涙」において、『こんな学園みたことない!」の奥田圭子が、親の敵の催眠術によって、主人公ら一行を襲う刺客を演じていたことが記憶に新しい。この作品のことはいずれ改めて言及したいと思っているが、若き日の佐藤浩市相手に、中々堂に入った殺陣を披露してくれていた。また、当方の“広島発ヒロインアクションムービー”シリーズ第6弾の『電光石火☆八城忍』でも、カルト集団に拉致された女子高生が、その後洗脳と数年にわたる強化訓練を受けて刺客に仕立て上げられるが、そのマインドコントロールが解けて逃走、やがて本来の敵に戦いを挑む、という物語をこしらえた。いずれにしても、催眠状態にある時の眼の表情は大切で、ややうつろな視線のまま素早い動きで殺陣を行うというところが、一つの醍醐味になってくる。

 

 

 

 

 『The Witch 魔女』の場合、覚醒してからが超人的な能力を発揮するようなので、そこら辺りがどのように処理されているか……まずは早く本編を観賞して、そこんところを検証してみたい。