神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

弥生雑感

 年度末弥生3月もはや半月が経過した。この2021年度も後もう少しで終えようとしている。

 今年度は、6年ぶりの異動、しかも前の職場とは環境も内容もかなり異なる職場故、知命を過ぎて久しい自分にとっては戸惑うことばかりだった。特にここ数ヶ月の喧噪は「てんてこ舞い」を通り過ぎて「きりきり舞い」の日々だった。でもどうにかこうにか、何とか乗り越えることが出来たとは思う。

 その間を通して「自分の手に負えないもの」と「自分の手に負えるもの」が見えてきた。今年はその「手に負えないもの」をどうやって克服するかに延々腐心する日々だったような気がする。もっとも、異動時には「自分の今までのスキルは通用しないのでは」との懸念で頭の中がいっぱいだったが、多少なりとも「自分の手に負えるもの」があったのが、今年一年自分の支えとなった。

 この一年は、「手に負えないもの」を克服するための試行錯誤の日々だった。時にはうまくいかなかったり切羽詰まったりしたこともあったけれど、それも来年度つつがなく職務を全うする糧になったと思っている。しかし、その「来年度の糧のための試行錯誤の一年」が端から見れば「『使えない奴』とレッテルを貼られる一年」になってしまったかもしれない。世の中は実にシビアだったりするから……

 それはおそらく来年の人事で明らかになると思うけど、もう老い先短い(最初のリアイヤまでってことですよ!)身なんで、残り少ない現役時代を、少しでも人の役に立てるように、そしてその先に自分の生き甲斐を見つけて、過ごしていくしかないかな(;^_^A 

空母“伊吹”と命名と

 「空母いぶき」と言えば、同名の映画に登場する、海自に配備された架空の護衛艦航空母艦)のことだが、これが漢字の「伊吹」となると、旧日本海軍が実際に建造した航空母艦の名称となる。もっとも「建造した」という表現にはいささか語弊があり、本当は完成前に終戦を迎えた、故に戦場には一度も参加しなかった“悲劇の軍艦”である。もっとも戦場に赴けば必ず敵味方を問わず戦死者を出したろうから、そう考えるとあながち“悲劇”とはいえないかもしれない。

 


 そんな「空母伊吹」に関する記事が掲載されていたが、単に完成が間に合わなかっただけでなく、意外にも数奇な運命をたどった軍艦であったようだ。

 

 

 ところで、この「伊吹」は当時の呉海軍工廠で建造されていた(最終的には佐世保終戦を迎える)空母だが、同様に呉の工廠で建造され、こちらは完成したものの戦場に赴く前に終戦を迎えた「葛城」なる空母も存在していた。ちなみに「葛城」の方は、終戦後南方か日本兵を復員させる際に活躍した、文字通り「人命を救った」軍艦であった。その「葛城」こそ、拙作『特命探偵☆葛城アキ』に登場する主人公・葛城アキの名の由来である。同様に「伊吹」も、探偵社OSKにおける彼女の上司・伊吹元海自三尉として拝借している。

 

特命探偵「葛城」アキと、上司の「伊吹」元海上自衛隊三等海尉


 もともとこの作品は、主人公を元WAVE(海自女性自衛官)と設定し呉でロケをすることを決めた時点で、登場人物の名を全て呉工廠で建造された軍艦の名称で統一することに決め、他にも「最上」「生駒」「千歳」「大淀」「八重山」(そして「アキ」の名も軍艦「安芸」から!)という軍艦由来の名称が登場する。

 自作で登場人物の名称を考える時、何かしら関連付けて決定する傾向が自分にはあるんだけど、こうやって何気なく考えてつけた名称の元の存在が改めて言及されると、つい関心が向いてしまうものだなぁ(;^_^A 

マスクヒロインの定義

 マスクが欠かせない云々って書いたんで、それにかこつけて「マスク」「ヒロイン」で検索してみた。しかしながら、「マスクヒロイン」はヒットしたものの、それは“アイ”マスク。確かに、「バットガールアリシア・シルヴァーストーン)」も「ポワトリン」も「パンジャーヌ」も「ルパンの娘」も(そして当ブログで話題にした、純然たるヒロインアクションとしての「フォンテーヌ」も)、皆「“アイ”マスクヒロイン」だ(;^_^A 

 もちろんここでいうマスクは、口を覆うマスクで、まあ考えてみれば、そんなマスクをするヒロインなんて考えられない。強いて言えば、一連のくノ一や「ゾーンエンジェル」(by『流星人間ゾーン)辺りがそれっぽいといえばそれっぽいが…………

 



 それにしても、口元を隠すというのは、唇という女性の魅力的な部分が晒されない、というデメリットがある。まあ、マスクはアイマスクであれ何であれ、ヒロインの神秘性を表現するものである(「顔を隠して体隠さず」の「けっこう仮面」なら尚更!ヾ(-д-;)けど、出来ればそれは最小限度にとどめて、美しいヒロインの表情をしっかり“晒して”ほしいものである(;^_^A 

未だ「咳をすれば隔離」

 未だいつ果てるともしれない猛威を振るい続ける新型コロナウィルス。俗に言う“オミクロン株”なる感染性が高くも重症化しないといわれる新種のウィルスが蔓延し始めた頃は、「これによって重症化のリスクは少なくなり、新型コロナの“インフルエンザ”化に繋がる」と楽観視されたものの、ここに来て重症者の事例が増え始めている。まあ、どれもこれも“大本営発表”なんで、信憑性は甚だ怪しいが、少なくとも、新型コロナ以前の生活に戻るのはまたうんと先の話になりそうだ。

 ところで、私は生まれつきマスクという代物が苦手だった。花粉症を患ってはいるが、春先にマスクで防護したこともなかったし、そもそもインフルエンザにでも罹らない限り、マスクなんて無用の長物だった。しかし、今やその苦手なマスクを毎日欠かさず身につけ、そしてそんな習慣で3度目の“花粉症の時期”を迎えることとなった。

 確かにマスクは花粉症対策にいささかの効果はあると思う。しかしながら、ここんところ流石にマスクをしていても咳、くしゃみ、鼻水、鼻づまりといった症状が現れるようになってきた。厄介なことに、これらの症状は新型コロナウィルス感染と誤解されそうな症状だ。それ故、いくら鼻がムズムズしても、喉がいがらっぽくても、今は山頭火の「咳をしても一人」ならぬ「咳をすれば隔離」状況が続いているので、おいそれと咳一つ人前では出来やしない……

 嗚呼、「咳をしたら隔離」……

 

この“マスク”じゃないって!(;^_^A 

 

 

 

リアルアクションヒロイン!

 一昨年の今頃は、とにかく28日に控えた「広島発ヒロインアクションチャンピオンまつり」に向けて、そのPRに必死になっていた頃で………結局、新型コロナウィルス禍によって、直前に延期になったことを考えると、当時の自分が空しい………( ノД`)  思えば、この延期を境に、自分の映画に於ける”運気”は今日に至るまで、ずっと下降していると思えてならない( ノД`)

 

 それはともかく、往年のヒロインアクションに目を向けてみる………最近、現在の容姿を拝見して、隔世の感を感じざるを得ない、志穂美の悦ちゃん(でもうんと年上です……失礼!)だが、『華麗なる追跡』を知る身としては、未だ彼女は稀代の“リアル”アクションヒロインである(^^)

 

 当方の過去の「広島発ヒロインアクションムービー」シリーズにおいて、彼女や武田梨奈清野菜名と同様の”リアルアクションヒロイン”と言えば、空手の心得があった『学園特捜☆伍代聖羅』で主演を張った山内美沙希さんだが、当時JKだった彼女も、今は大学を卒業して、東京のプロダクション所属のプロの女優・声優として活躍中である。

 

 

 

 そんなわけで『伍代聖羅』の続編制作は見果てぬ夢となってしまったが、映画は”虚構を如何にリアルに表現するか”に腐心することにこそ醍醐味があるので、これからも“観るからに強い”ヒロイン像を追求していきたいものである(;^_^A

666更新御礼!(^^)

 先日のブログが、今回の記事で、この「神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~」の「連続666更新」の節目の記事でした(;^_^A

 

 

 

 ご覧いただく皆さまに支えられて、このブログもこうやって更新を続けることが出来ています。しかも有難いことに、最近はアクセス数も増えているのが実状です(^^)

 

 今後も精進して続けていきますので、今後とも何卒よろしくお願いいたしますm(_ _)m

 

「ヒロインアクションチャンピオンまつり」無事開催! その先に……

 本来ならば、一昨年2020年の3月28日に開催する予定だった「広島発ヒロインアクションチャンピオンまつり」は、かの忌まわしき新型コロナウィルス禍によって、この回をはじめ同年9月、そして昨年5月と、予定日が次々と延期になり、ようやく昨年8月28日に開催の運びとなった。観客動員ではメッチャ苦戦したけれで、それでも東京・福井から大挙して関係者が参加してくれたのは、本当に有難かった!

 

 

 その「広島発ヒロインアクションまつり」だが、近く皆さんに発表できることがあるので、こうご期待ください!!

まさかの『少女コマンドーIZUMI』だった!!

 これは去年の今日書いたブログ。「五十嵐いづみ」と思しき登場人物に思いをはせた記事を書いた。

 

 

 まさかその後、ここでも話題にした、そしてCSでもレンタルでも(販売ソフトでも)視聴が叶わなかった『少女コマンドーいづみ』が、Youtube上で、しかも全話無料で公開されるなんて、この時は思いもよらなかった。

 

 

 この“無料配信”ってのが、版元の東映がこのシリーズの商品的価値を感じていないからでは、との懸念もあるが、貧乏人の私としては、無料でこの稀代のヒロインアクションドラマが全話視聴できたのは、本当に尊かったよ(;^_^A  それに、こんな形で歴史の中に埋没しかけた作品が日の目を見ることにも大いなる意義を感じたね!(^^)

怪獣映画には外連味と愛を……

 奇しくも過日、CSのムービープラスで『ゴジラモスラキングギドラ大怪獣総攻撃』が放映されたばかりだが、本作と一連の“平成ガメラシリーズ”の3作品が、『リンキング・ラブ』の金子修介監督による“リアル怪獣映画”4部作だ。

 

 「今この世界に怪獣が出現したらどうなるか」を徹底的に追求した金子監督のリアルな演出は、往年のミニチュアワークとCGを見事に融合させた樋口特技監督の絶妙なる特撮と相まって、“怪獣ドキュメンタリー”ともいうべき世界観を構築しつつ、外連味たっぷりに描いている。その点が、これらの作品を一級品のエンターティナーに仕上がっている所以であり、ここらあたりが、同じ“怪獣ドキュメンタリー”でありながら、閣議シーンが野暮ったすぎる(それ故海外では受けなかった)庵野監督の『シン・ゴジラ』と一線を画する理由だろう(そしてその野暮ったい閣議シーンを意味なき馬鹿ギャグを織り交ぜながら踏襲したのが『大怪獣のあとしまつ』)。

 

 “マニア目線の怪獣映画”と揶揄する輩がいるかもしれないが、金子監督には、是非また怪獣映画を撮ってもらいたいものだ。

 

 

「雑魚キャラたちのララバイ」

 先日も書いた『北斗の拳』。本作を下支えている存在こそ「雑魚キャラ」である(;^_^A

 

 

 初放映当時は、っていうか原作が週刊少年ジャンプに連載されていた頃は、確か「雑魚キャラ」なんて言葉はまだ存在していなかったはずだ。要は、悪党の配下(『仮面ライダー』でいうところの“戦闘員”)で、ボスとケンシロウの対決の前に、「露払い」よろしく、ケンシロウやトキ、南斗のシューといったキャラクターに虫けらのように殺されていく“咬ませ犬”キャラである。

 

 彼らは理不尽にも、「問答無用」とばかりに、ある者は内部破壊し(北斗神拳)、ある者は『バイオハザード』のレーザー光線よろしく、細切れに切り刻まれ(南斗聖拳)、文字通り絶命する。中には、それまでわかりやすい悪行三昧を繰り広げて、その報いとして“成敗”される者もいるが、その他大勢は、単に悪党の側に就いたという理由だけで、ろくにセリフも与えられず、出た瞬間無残に殺されてしまう。まざに「問答無用」の“咬ませ犬”だ。

 

 面白いもので、映画ドラマアニメといった“架空の世界観”では、残虐な死とギャグが背中合わせに絡んでくるケースが多い。この『北斗の拳』における雑魚キャラ殺害シーンも、これがあくまでフィクションであり、作られた典型的な悪党(それこそ死んでもいいくらい)の設定だから許されるというもんだ。

 

「あ、また新記録だ~(^^)」

 

グチャ~!!

 

グチャグチャグチャ~!!!!

 

ボヨ~ン!!!!!

 

 仲間がケンシロウにやられる様を、他人事のように暢気に傍観していたため、ボスキャラの制裁を受ける、このカットのみ登場する雑魚キャラ。そのへしゃげた頭部はグロテスス且つ滑稽だが、これってハンマーで殴られたのと同じで、確実に即死だよね(;^_^A 

 

 『北斗の拳:』の魅力が、このバーチャルな世界における“勧善懲悪”と”人体破壊”である「以上、いちいちボスを相手に戦うわけにはいかないから、彼ら雑魚キャラはなくてはならない存在だ。もっとも、「仮想現実」とはいえ、彼らもその母親が腹を痛めて生んだ子に違いない。何の因果で、極悪非道な輩に身を挺したか知らないが、そんな「人の子」が、虫けら以下の扱いを受けて文字通り“捻りつぶされる”様を観るにつけ、爽快感とは裏腹に、彼らのためにレクイエムを心の中で口ずさまずにはいられない………なんてね(;^_^A