神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

20世紀の“トクサツガガガ”?

 つい最近まで放映されていた、NHKとしては異色の特撮(?)ドラマ『トクサツガガガ』。“トクサツ(特撮)”といっても、別に特撮シーン満載のドラマではなく、そんな特撮ドラマに思いを馳せる可愛らしい娘さん、言うなれば「可憐な特撮マニア」を主人公にしたドラマだった。もっともそんな設定だからこそ、特撮マニアにとってはグッとくるわけで、ある種夢のようなドラマだったといっていい(;^_^A

 平成元年だったから、かれこれ30年前、所属する映画制作イチヱンポッポフィルム(当時「IPF」)において一回だけ企画会議が行われて、メンバーが出し合った企画を吟味して次回作を決めたことがあった(結果的には私の怠慢もあって頓挫してしまったけれど………)。その時、私が出したのは『怪獣症候群(シンドローム)』という企画。主人公を怪獣映画好きの若い女性に設定して、そこにラブロマンスを絡める……そんな内容だったと思う。結局その企画は通らなかったけれど(;^_^A ちなみにその主人公は『トクサツガガガ』のように、自分の嗜好を隠すことはなかったなぁ………そうそう、この企画が通った時のために、『ゴジラvsキングギドラ』(大森一樹監督)の看板を、今は亡き宝塚会館の広島東宝まで撮りに行ったっけ(;^_^A

 さて、今何故その話題かというと……それから10年後、同じく特撮マニアの主人公が活躍する8ミリ映画を実際に撮ったからだ。その映画こそ、今週末に広島市映像文化ライブラリー主催の「ひろしま映像ショーケース2019」で21年ぶりに公開する『むてっぽう。』である。『トクサツガガガ』の主人公・仲村叶(小芝風花)が推すのは「獅風怒闘 ジュウショウワン」という架空ながら明らかに東映の“戦隊シリーズ”を意識したものであるのに対し。本作の主人公・河合智美(黒瀬安代)が愛しているのは“ガメラ”。それも、引っ込み思案の彼女の唯一の理解者だった亡き兄と観に行った『ガメラ2 レギオン襲来』の思い出による、という切ないサイドストーリーも内包している。もっとも、この“特撮娘”の設定はあくまで隠し味に過ぎず、物語そのものは後半に一気に爆発・暴走するスラップスティック活劇に仕上がっている。

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かつて、かの特撮誌「季刊宇宙船」(朝日ソノラマ)でも取り上げて頂きました(;^_^A

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 「20世紀の“トクサツガガガ”」が、“愛”と“怪獣(ガメラ)の力を借りて、早春の安芸路を駆け抜ける……そんな本作『むてっぽう。』を是非ご鑑賞下さい(;^_^A



ひろしま映像ショーケース2019(自主制作グループドラマ作品)

日時 2019年3月16日(土)13:00~
場所 広島市映像文化ライブラリー(広島市中区基町3-1)
入場無料
ラインナップ
13:00~『きまもり』(Quest Movie Factory)
14:15~『むてっぽう。』(イチヱンポッポフィルム) 
15:00~『HerBalium』『でぃあーわんこ』『Crawl』(市民活動で映画制作をする会)
15:30~わかもの映画祭出品作品(第1部・若者をテーマに制作映画部門)
      『逃げるSV』『ある日のかみかくし』『Hold the strings』『Epic』
     THE 争奪戦っ!』


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